自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ24)

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24話ページ24

Aside

ハリーに怒鳴りつけられてから数日

私は彼に近づけずにいた

ハーマイオニーとは部屋の中ではだいぶ話すようにはなったけど、私は部屋に入ると直ぐに寝ることが多いためにその機会もあまりなかった

そのせいでロンがクディッチメンバーになったというニュースもかなり遅れて知ることとなった

キャプテン兼キーパーだったオリバーが卒業し、アンジェリーナがキャプテンとなって選抜を行ったそうだ

その結果ロンがキーパーに…ますますクディッチの試合が楽しみになった

そして私は毎日を１人で過ごすようになった

話しかけてくれる人は幾らか居たけれど、行動を共にしたいのはあの3人だけだから、結局１人でいるのが居心地が良い

今日は授業が終わってからセブルス先生の研究室へお呼ばれしている

勿論お茶会なんてものではなく、雑用係として呼ばれただけなのだけれど…

お鍋や試験管等を用意したり棚にしまったり、先生の調合の様子を観察してメモを取ったり…その傍らで私が一方的に話していた

『私、ハリーに手を振り払われた時、ショックだったの。何でだろう…今までは嫌われたら嫌われたでその人とさよならするだけって思えてたのに…』

『私を嫌いな人に興味はなかったはずなんだけどなぁ…』

『ハリーのことが気になって仕方がない…』

『そういえばハリー、手の怪我治ったのかな…』

セブルス先生が薬を瓶に詰める手を止め溜息を吐いた

セブ「お忘れかもしれないが、我輩は君の友人ではない」

『？うん、先生と生徒、監視役と監視対象、それだけですね。友達になりたいけれど』

セブ「ではその惚れた腫れたのくだらない話はやめたまえ」

『惚れた腫れた…？…それって、つまり恋のお話ってこと？どれが？』

セブルス先生は何を言っているのだろうか

惚れた腫れたというと"恋"の話だという認識だったけれど、違うのだろうか？

セブ「…ポッターの事がそれほど気になるのならば直接言いに行けば良かろう」

まさか私がハリーに恋をしていると…？

恋って、こういうのなのだろうか？

『うーん…先生は、恋したことありますか？』

セブ「ｯ、……我輩に聞くな。先程も言ったが我輩は君の友人ではない故、そのくだらない話をやめてさっさと手を動かしたまえ」

先生の顔が一瞬歪んだように見えた

些細な変化すぎて分かりにくいけれど

彼の雰囲気に、何故か泣きそうになった

…彼は誰を想っているのだろう