自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ22)

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22話ページ22

ハー「その…私達、聞いちゃったのよ、Aが夏休みの間何処に居たのかを…でも、貴女の口から聞きたいの、どういった経緯で、そこに…だから、つまり…」

『どういった経緯でヴォルデモート卿の所に居たのか？』

ハーマイオニーとロンの表情が目に見えて強ばった

『皆とお別れした後マルフォイさんと二人で会ってたんだけど…そこで気絶させられて目が覚めたら目の前にヴォルデモート卿がいたの』

ハー「そんな！それって誘拐じゃない…でもそれなら、貴女が望んで行ったわけじゃないのね？」

『うん、だって今年もウィーズリー家にお邪魔して楽しい夏を過ごしたかったもの。』

ロン「君ももう少し警戒すべきじゃないか？マルフォイの奴が死喰い人なのは分かってたことだろ？ドラコ・マルフォイとも関わらないべきだ」

『ドラコは関係ないよ。まあ、マルフォイさんには極力関わりたくないけど…』

ハー「それで、その後はどうなったの？貴女が…死喰い人に加わったって、聞いたのだけれど…？」

ハーマイオニーが意を決したように問いかけてきた

本当に私が心の底からヴォルデモート卿を敬い慕っていたとしたら、忠誠を誓っていたとしたら、そんな質問危ないだろうしね

でも、それでも私の話を聞こうとしてくれてるのは嬉しかった

ちゃんと話そう

『勧誘されて、それで私…』

その時、私の声を遮るかのように扉が開かれる音が聞こえた

目をそちらに向けると、ハリーが入ってきたところだった

ハーマイオニーとロンが駆け寄る

私は遠くからその光景を見つめ、一足先に部屋へ戻ろうかと腰を上げた

しかし、踏み出そうとした足がふと止まった

彼から漂う匂いに気づいてしまったからだ

………血の匂い

ハリ「Aには気付かれないようにしないと…絶対に言っちゃダメだ、いいね？」

ハー「あー…でも、ハリー？Aなら、今そこに…」

3人が何か話してるのも気にせずにハリーの元へと進んでいた

血の匂いが濃くなる

『ハリー、どこか怪我したの？もしかして…アンブリッジが？』

ハリ「！A…いや、ちょっと擦りむいただけだ、平気だよ」

ハリーが咄嗟に左手を隠したのが分かった

そして血の出どころがその隠された左手だということも

『でも、血が出てる…せめて私に治療させて？軽くでも…』

左手に触れようとした

しかし、勢いよくその手を振り払われてしまった