自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ21)

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21話ページ21

すると再びハリーが拳を突き上げ大声で言った

ハリ「理論が外の世界でどんな役に立つんですか？」

アン「外の世界に何があると言うの？貴方のような子供を誰が襲うと思っているの？」

ハリ「そうですね…例えば、ヴォルデモート卿とか」

その瞬間教室中がざわめき立った

私はうっかり吹き出すように笑ってしまった

勿論ハリーが変な事を言ってる…とかそういうのではなくて、ハリーがヴォルデモート卿の復活を信じたくない魔法省の人間に対して、はっきりと言い切ったのがスカッとしたからだ

流石ハリーだ

アン「はっきりさせておきましょう。皆さんはある闇の魔法使いが戻ってきたという話を聞かされてきました。ですが、あれは真っ赤な嘘です」

ハリ「嘘じゃない！僕はあいつと戦ったんだ！」

ああ、ダメだ…ハリーがはっきり言ってくれるのはいいけど…この人が何をしてくるか分からないからここまでくると少し心配になる

アン「罰則です、Mr.ポッター！あとでわたくしの部屋へ、いらっしゃい」

罰則…罰則って何をやらせるんだろうか

流石にホグワーツの規定を破ることは無いと思うし、普通の書き取りとか手伝いとか、だよね…？

それから授業はただ教科書を読み進めるだけだった

私はどんな内容でも文字を読むのは好きだから平気で読んでいたけれど、内容としてはくだらないことばかり

5年生でやるような内容だとは思えなかった

皆ぼうっとしてるし授業としてはあまり機能していない

その日の夜の夕食では、ハリーとアンブリッジの対立のニュースの話でいっぱいだった

「例のあの人と決闘したと言ってる…」

「まさか…」

「誰がそんな話に騙されると思ってるんだ？」

きっと夏休み中ずっと、ハリーが狂ってるだとか、アルバス校長が老いぼれだとか言う新聞を読まされたからだろう

ヴォルデモート卿の話を俄には信じ難い、きっと信じたくもないからだと思う

夕食が終わると直ぐにハリーはアンブリッジの罰則に向かった

何もなければいいけど…

私は心配で談話室で彼の帰りを待っていた

ハーマイオニーとロンも離れた所で待っているのが分かる

一目見たら部屋に戻ろう…眠くなってきた…

うとうととしていると、ハーマイオニーが近づいてきた

ロンはチラチラとこちらの様子を見ている

ハー「A、その…少し話したいのだけど、いい…？」

『うん、勿論。喜んで』

ハーマイオニーが目の前に腰掛けた