自然天然森ガール？～不死鳥の騎士団(前編)～ (ページ19)

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19話ページ19

ホグワーツでの生活も映画のコマのようにパラパラと過ぎていった

次は何だろうか

抵抗すべきだと思いながらも、幸せに浸っていたかった

次に現れたのは暗闇

これは…ついこの間の出来事だ

ヴォルデモート卿が映っている

一連の出来事が次々に映し出され流れていく

…ああ、今、私の記憶を見られているのか

私の言葉の真偽を確かめようと…

そう思ったところで現実に戻ってきた

『あれ…私…』

セブ「お前は少しは心を閉じようとすべきだ。脳に記憶されたものを全て見せられては見る側はたまったもんじゃない」

何故私が責められているのだろうか…？

心を閉じればあの嫌な記憶は完全に消すことが出来るのだろうか

『突然やられて抵抗できませんよ…でも、あれが私の全て、嘘はついてませんよ』

セブ「…お前が嘘をつけるとは、はなから思っていない。確認する必要があったからやっただけだ」

『ねえ、先生…出来ればあまり、私の記憶については人に話さないでくれませんか？勿論アルバス校長には話さないとなのでしょうけど…』

セブ「お前は何かと自意識過剰な所が見受けられる…話したところで誰が興味を持つのだ。我輩としてもこんな事に脳の容量を使いたくは無いのでな、校長にお話した後は全て記憶から消去するつもりだ。これでご満足いただけましたかな？」

確かに、私なんかについての記憶で脳の容量を使うのは無駄だ

セブルス先生が私の事を好いていないようで助かった

……あんな記憶、誰にとっても気持ちの良いものじゃないから

『それじゃあ、先生、もう用がお済みでしたら私戻りますね。このままだとここで寝ちゃいそうだから』

セブ「さっさと帰りたまえ、ここで寝られたら廊下に放り出す手間が増える」

その言葉に笑いながら席を立ち、扉に手をかけた

『先生、おやすみなさい。…先生もちゃんと休んでね』

そう言い残して部屋を出る

寮へと戻る頃にはかなり時間が経っていた

ハーマイオニーは監督生だからロンと見回りだろうか、部屋にいない

ベッドに寝転がり、目を瞑る

瞼の裏には捨てたはずの記憶が…先程見た嫌な記憶が張り付いて離れなかった

幸せな思い出で頭を満たそうとしても、ハリー達と微妙な関係性な今はそれすら叶わない

幸せな思い出を探す時、いつだってホグワーツが関係していた

勿論森で過ごす日々も悪くはなかったけど…

やっぱり

私の幸せはハリーと出会ってから始まったんだ