◆(8) ページ13
・
聞いた事が無い音だった。
「 やぁ、今日も良い天気だな 」
「青い空が綺麗なのだろうね」
「 あぁ、此処の空は美しい 」
聞いた事が無い音に驚くよりも、
近付いていたのに気付かなかった自分に驚いた。
動いているものには音が存在する。
生きている音。
それは鼓動であったり足音だったり息遣いだったり。
けれど、この人は何もしない。
近付いていた事を知ることが出来なかった。
今こうして目の前にいれば、
生きている音を聞く事が出来るのに。
「 これで根拠になったかい? 」
「そうだね。十分な根拠になるよ」
「 そうか。では、今日からよろしく頼むよ 」
御館様からは微かな安心の音が。
この人からは[悪戯成功]みたいな音が聞こえる。
さっぱり意味が分からない。
音も無く現れて、楽しそうに口元を緩ませながら
静かに御館様に近づき、縁側に腰掛ける。
さっぱり意味が分からない。
「紹介するよ。此の方はA。
仕事を終えるまで此処にいる事になったんだ」
「...失礼ながら、どういう事でしょうか」
隣にいる炭治郎からも、柱からも
戸惑いと疑念の音が重なり、それは自分からもした。
「うん、驚くのは無理無いよ天元。
でも此の方の事は此の方に聞かないといけない」
「では、お言葉に甘えてAとやら。
どういう事か説明して貰おう」
みんなの目がその人へと向かう。
鬼殺隊の前で鬼の面を付けたAという人。
「 初めまして、鬼狩りの皆さん 」
目の前の人から音が消えた。
「 私は地獄の鬼神です 」
俺達からも音が消えた。
side 我妻善逸
・
―大正コソコソ噂話―
禰豆子と柱の件は終えてるけど、
累はまだ倒していない設定だったりするらしいよ。
この後に累くんの戦いが必要なのさ。
善逸くん、耳の良さ全開。The・疑心暗鬼。
炭治郎くん、鼻の良さ全開。The・疑心暗鬼。
柱の皆さん、疑念全開。そのまんま疑心暗鬼。
伊之助くん、眠気全開。(膝をついたまま爆睡中((
カナヲちゃん、鬼の面に夢中。
玄弥くん、お兄ちゃんに夢中。
耀哉さん、皆の反応面白いなって思ってる。
A、上に同意。
・
199人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆゆ(プロフ) - すっごく面白いです! (2021年6月19日 0時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり四つ葉 - ドストライクです。更新頑張ってください! (2020年9月2日 19時) (レス) id: 135b7cf6d1 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい! (2020年8月14日 8時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
青春を返せ(プロフ) - うわああああ!!この作品めっちゃ好きです!続きが気になる〜!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月18日 17時) (レス) id: f38cd6c1be (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 頑張って下さい! 応援してます! (2020年5月17日 22時) (レス) id: f273bc5d9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:M子 | 作成日時:2020年5月4日 3時