リドル寮長のお姉さん【twst】

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入学式終了後 職員室

クルーウェル「おい、仔犬」
『仔犬じゃないです』
クルーウェル「……」
『すみません仔犬です』
彼女はA
この学校の先生だ
クルーウェルの部下的な立ち位置だが。
入学式が終わって戻ってきたクルーウェルに
話しかけられたAだが
早速ちょっと怒らせてしまったらしい
クルーウェル「……入学式の事は聞いたか」
『聞いてませんけど……何かあったんですか？』
クルーウェル「謎のネコが暴れ、魔法を使えない
仔犬が一人新入生に居た。帰る場所も無い哀れな子犬だ」
『言い方に刺があるのは置いといて
それは大変ですね』
クルーウェル「学園長が対応してるが
……どうなると思う」
『まああの人の事ですし「私優しいので」とか言って最終的にここに通わせちゃうんじゃないですかね』
クルーウェル「そこまで優しいとは思えないが」
『うっわあ、本人が聞いたら一番傷つきそうな一言……』
学園長の傷付いてる姿を思い浮かべ
苦笑いするA
(なんでこの人学園長にだけは遠慮がないんだろう)
とこっそり思ったそうな
ちなみに彼女をクルーウェルの部下的立ち位置にしたのも学園長である
なんやかんやあってAはクルーウェルに懐いているしクルーウェルもクルーウェルで何かとこのたった一人の部下を可愛がっている
まあ良い関係ということだ
クルーウェル「……そういえば、Aは
入学式に出なくてよかったのか」
『いやー……今ちょっと弟と顔会わせづらいので』
クルーウェル「喧嘩でもしたのか？」
『まあ、なんていうか、その……
考え方の違い？みたいな』
クルーウェル「喧嘩か」
『一纏めにしないでくださいよう』
ちなみに弟とはかれこれ一年話してない
話しかけようと試みても無視されるばかりで
一年が過ぎてしまった
『どっちにしろ、私の自業自得だしなあ
嗚呼……いつになったら仲直りできるのかな』
少し寂しそうに、窓の外の月を眺めた

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