【刀剣乱舞】笑顔の少女はブラック本丸に行くみたいです。 (ページ36)

今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:577,240 hit

36話ページ36

体にある傷の場合鏡を見ながら手当する方が
楽なので姿見の前に荷物を移動させて、上の服を脱ぐ。

鏡を見ると切られた傷以外にも消えない痣にまだ新しい痣、切り傷と火傷の跡が無数にある体と腕に手形の痣が残る首が見える。

｢手当の為とはいえ、この身体を見るのは嫌だなぁ。｣ﾎﾞｿ

布を水で濡らし傷口を擦らないようにして洗い、綺麗になったら乾いた布で水分を取る。体の水分が足りなかったおかげで血はもう止まっていたのでよかった。これで水分を沢山取ってたら止血が大変だっただろうな。

次に被覆材を傷口に貼って、包帯を巻き手当を終わらせる。
家でやってたから随分と慣れたな。

｢さて着物だけど…着れるかな？｣

着方自体はわかるけどなんせ着たことが無いから上手く着れるかわからない。

｢まぁなんとかなるかな。多分｣

そう言い和箪笥の前に立つ。

確か上段の観音開きの所には礼装や訪問着、喪服、小物類が入ってるはず。下段の引き出しの所には上からお洒落着、紬、普段着、羽織とコート、帯、長襦袢など、浴衣って感じだったはず。

着るものは下段なので下段を確認すると着物と長襦袢などが一緒な他はあっていた。

和箪笥から着物を着るために必要なものを取り出し姿見の前に運ぶ。(救急箱や水等は退かした)

ちなみに着物は上は青で下に行くにつれて群青になって、左胸に赤のカーネーション、裾にはかすみ草が散りばめられている。帯は薄い紫。黒い羽織も着ることにした。

着物の柄には意味だってちゃんとある。赤のカーネーションは“母への愛”が多く広まってるけど私は“あなたに会いたくてたまらない”と言う意味を込めている。かすみ草は“切なる願い”と言う意味を込めてこれにした。

着ているものを脱ぎ着付けを始めるが…中々上手くできず悪戦苦闘する。
やっぱり着方を知っているだけでは難しいな…。