青春 (ページ12)

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ゴミ処理場を漁ってれば他校の人達に絡まれ、大我がキレて喧嘩になるし、
喧嘩も勝って机探しに戻るみんなについて行けば、たまたま通り掛かったのか、塀の影に隠れてみんなを見つめるカトレアのトップの女の子

慎太郎「見つけた！！！」

「おーっ、すごい彫られてる」

慎太郎「先輩たちの魂入ってっかんな」

「蓮くんの、取れたんだ」

慎太郎「あたりめーだ」

「あ、わたしの名前だ」

慎太郎「兄ちゃんが書いたんだよ。本当にお前のこと大好きだったもんな」

「慎太郎より兄妹だったかも」

慎太郎「俺の兄ちゃんだぞ！」

ぶーたれる慎太郎の頭に手を置いて、髪の毛をぐしゃぐしゃにしてやった

「さ、はやく帰ろうよ」

樹「あー、疲れた」

ジェシー「 A癒してー」

「どうやって」

ジェシー「俺の彼女なる？」

「なんねーよ」

ジェシー「冷めてー！」

ひたすらだる絡みしてくるジェシーをあしらって、北斗の隣に並んだ

「北斗もわたしの名前彫ってくれてもいーよ？」

北斗「なんで俺が彫るんだよ(笑)」

「だってわたしのこと好きでしょ？」

北斗「好きだけどな。彼女みてーじゃん」

「じゃあ北斗の彼女なる！」

北斗「ばーか。ジェシーの断ったばっかだろ(笑)」

「 ……べつに誰でもいいわけじゃないからだし」

本当に、北斗はなんにもわかってくれないんだから。

樹「公開失恋してんじゃねーよ」

「 …………舌噛みちぎんぞ」

樹「なぁに！俺とちゅーしたいわけ！」

「こいつ冷静にやばい」

優吾「まあ今のはAの言い方に問題があったな」

「コーチもそっち側か」

コーチがぶすくれたわたしの頭を撫でながら、
“ あんま意地悪してやんなよ ”
なんて、どれが意地悪だよ！

「わたし、初めてのちゅーは好きな人とするの。だから樹とはしなーい」

樹「おまっ、俺今めっちゃ傷ついた………… 」

「痛い痛い痛い！！」

手加減なしで女の子の耳たぶ引っ張るってどうよ。まったく。