青春 (ページ7)

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一度だけ入ったことがあるさゆりんのお家を見様見真似で作ってみたけど、
おもいだす度にわたしとさゆりんは違う世界の人なんだって現実を叩きつけられてるみたいで虚しくなるだけ

「さ、行こ」

大我「えっ、せっかく作ったのに壊しちゃったの」

「これでいいの」

大我の手を握っていつもの溜まり場に向かう

「手汗すごいよ」

大我「手とか繋ぐからだろ！普段繋がないから緊張してんだよ！」

「可愛いとこあるね～」

きゅるんと静かになった大我を従わせて、いつものドアを開ければなぜか暗い空気

「なにこれ、どした」

ジェシー「合併するんだって」

「は？」

優吾「しかも、お嬢様学校と」

「この辺のお嬢様学校って、」

北斗「第一カトレア学院だと」

慎太郎「そんなの俺は絶対に認めねえ！！」

怒鳴り散らす慎太郎
まあ取り乱す気持ちはわからないでもないけど。

でも、カトレアと合併か。

「 …………そしたらわたし学校通えるかもなぁ」

北斗「なんか言った？」

「ううん、何にも！」

元々学校に行けないんじゃなくて、馬鹿田は男子校だったから特例入学を断っただけだし。

でとカトレアと合併して女子もいる環境なら、みんながいるなら通いたいっておもう

まあ女子生徒の中にさゆりんがいればの話だけど。

「それ、もう確定の話なの？」

樹「俺らに選択肢はねーだろ」

「ふーん」

大我「なんか企んでんの？」

「なんも？」

行くと決めたわけじゃないし、べつにまだ誰かに言う必要はないよね。

「てか今日大我しか迎えきてくれなかった！」

樹「俺行こうとした！」

「樹は別にいい。来ても喧嘩売ってくるだけだもん」

樹「は？それはAが変な事言ってっから！」

「慎太郎に来て欲しかった！」

慎太郎「えーごめんって」

大我「お前慎太郎が来てたらぶつかってただろ」

「それでもちゃんと言えた方がスッキリしたかもね」

慎太郎「なんの話してんだ？」

「なんでもなーい。ね、今日ご飯なんだろね！」

慎太郎「さあな。考えながら帰るか！」

「うん！みんなじゃねー」

来たばっかだけど、このままじゃ埒が明かなそうだしね。
ひとまず解散が一番。