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今日は1年に1度のハロウィン。皆楽しげに、どこかそわそわとしていた。
(ま、ハロウィンって名目で宴とかも開きやすいしな)
俺は別にそこまで人間に飢えてるって訳でもないし、ハロウィンだから何だ、という感じやな。特にすることも無かった為、とりあえず街の様子でも見てくるか、と思い城の外に出てみた。
「それにしても……見事なまでに誰も居らんもんやなぁ」
下位の魔物達はこの夜にしか人間界に行くことが出来ない為、こぞって向こうの世界に行ってしまう。
普段は多種多様な魔物達で溢れ返っている街が、今夜は驚く程静まり返っていた。
もう少ししたら皆帰ってきて、再び騒がしくなるのだろうけど。
あまりにも何も無く、城下に降りても暇は潰せないようだと落胆し始めた時、少し離れた場所から奇妙な気配がしてきた。
(何や……俺達魔物とは何処か違う…もしや、人間か？)
近くの家の屋根に飛び乗り、その姿を確認すると、そこに居たのは＿＿＿
紛うことなき人間の少女だった。
今宵はハロウィン。魔界と人間界を繋ぐ道の出来る日。唖然とした様子の少女を見るに、偶然迷い込んでしまったということが分かる。
「面白そうやな…」
小さくそう呟いてから俺は気配を消して少女の真後ろに降り立った。
こちらに気付いていない少女に
「お嬢さん、何処から来たん？」
と声をかけると、彼女は勢いよく振り向く。
近寄ると、身構えたかと思えば何故か目を見開いて固まってしまった少女。その様子を見て、彼女が人間なのだという確信を得た俺は、狐火を出し彼女を眠らせた。
とりあえず、城に連れて行くか。見た所、彼女が通ってきた道はもう無さそうやし。
道は、ハロウィンの間中色々な所に出てきては消え、出てきては消えを繰り返す。道を通ってこちら側に来た場合は、道を通らなければ戻ることが出来ない。
流石に放っておくわけにもいかないしな。今出来ることは、この子を保護することくらいやろ。
自分の腕の中で眠る少女を見て、今年のハロウィンは退屈しなさそうやな、と思った。
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ユドーフ(プロフ) - あんりさん» ひぇぇぇありがとうございます！！嬉しいです！！絵柄コロコロ変わる人間なので、今はまた違った感じなのですが、そう言っていただけると嬉しいです！！(イラストは基本、Twitterの方であげたりしています！) (2019年12月23日 21時) (
レス) id: 92bd9f5310 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - いやぁ神作品ですねぇ！！！イラストもどストライクの絵柄でした！！！ (2019年12月23日 19時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - うんちっちさん» 神だなんて畏れ多い...！ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月17日 20時) (レス) id: 839dbecfab (このIDを非表示/違反報告)
うんちっち - いやはや...神ですねぇヤバいですねぇ〜更新頑張ってくださいね！ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 473868f78a (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - ルーンさん» ルーンさん！またコメント...ありがとうございます！嬉しすぎます！！今ちょっとリアルが多忙なので、もう少ししたら更新出来ると思います！頑張ります！！(えっ、えっ、ぽこにゃ んさん知ってます！！好きです！！！え、嬉しい！ありがとうございます！(煩い) ) (2019年12月5日 0時) (レス) id: 743532c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユドーフ | 作成日時：2019年9月22日 2時
