検索窓
今日:3 hit、昨日:21 hit、合計:140,141 hit

16話 ページ16

着替えを終えて、更衣室を出ると…。








A「いた…。」








神山さんが言った通り、休憩室の椅子にどんと座り、
スマホをいじりながら、飲み物を流し込んでいた。

何を飲んでるかと言えば、缶コーヒーだろう…って








A「んえ!?」








意外な光景に驚きを隠せないでいた。

だって、今飲んでるの…、『ココア』なんだもん。

いや、勝手にコーヒー飲んでるイメージだったから、ギャップが…。



すると、突然の声に向こうも気づいたのかこっちを向いた。

相変わらずの怖い顔…。








桐「……何?」





A「え、い、いや、あの…。」








私が早く物を言わないからか、桐山さんははぁと溜め息をつく。

何も無いなら早く帰れと思っているのか…








桐「これから学校?」





A「え?あ、はい…。」








桐山さんからの質問。

突然のことで、はいしか言えなかった私に…。








桐「……頑張ってな。」





A「っ…。」








桐山さんは、一言そう言った。

そしてすぐに、飲み干した缶をゴミ箱に捨て、
唸って身体を伸ばしたと思ったら、颯爽と作業場に戻っていった。



えと…今のは…。

さっきの怖い顔とは違う…、
なんだか角がちょっと取れた柔らかみのある顔で。





そして…

『頑張ってな』

文字に表すとわからないけど、
関西弁のイントネーションで言われたこの言葉。

作業場ではずっとキレイな標準語だったから、
てっきり大阪の人ではないと思ってた。





私の桐山さんに対するイメージが見事にひっくり返った瞬間だった。

そして、今まで見たことなかった桐山さんの姿に…



胸がとくんと高鳴った…ような気がした。




























あ…。あのメモ、結局渡しそびれた…。

17話→←15話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (162 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
468人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あきおーはま(プロフ) - おずさん» お読み頂きましてありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです。拙い作品ですが、更新頑張りますので、よろしくお願い致します。 (2019年10月10日 20時) (レス) id: 78e54553dd (このIDを非表示/違反報告)
おず(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンきて癒されます!更新楽しみにしています。 (2019年10月10日 20時) (レス) id: bc6c17b8f8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あきおーはま | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年7月28日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。