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慎side
突然の父さんからの話に
Aは驚いて目を大きくした
父「…いきなりそんな事言われても
困ってしまうよね」
「……」
父「でも、僕達までAちゃんの事を大切だと感じるのは……きっと慎が無意識に君の話をしてるから…かな?笑」
母「ふふ、そうね、
いつも貴女の事ばかり話してるのよ?笑」
慎「え?いつ話してた…?」
母「…本当に無意識なのね笑」
俺はいつの間に彼女の話を家族にしてたのか
確かにAは可愛いだの何だの言ってるけど
…あ、これ
日常的に話しすぎて気付かなかったやつ
…俺、家族にまでAの魅力やら
惚気やら語ってたんだな…
母「口数少ない慎が無意識に話してしまうくらい、Aちゃんは魅力的な女の子なんだなって…
今日初めて会って、改めて思ったのよ」
父「父さんもそう思ったよ
…同時に、君の力になりたいとも思ったよ
だからAちゃん。いつでもいいんだ、僕達の所へ遊びにおいで、慎と一緒に」
そう言い終えた父さんを見た後、隣のAを見ると、目に涙を一杯溜めて、手をグーにして太もも辺りで握りしめていた
その小さな手の上から、自分の手を乗せると、ゆっくりとAがこちらに顔を向ける
" 泣いていいんだよ "
彼女の目を見て頷いてやると、
瞬きをした瞬間、大粒の雫が頰を滴り落ちた
母「あらあら、我慢してたのね…」
父「あっ、父さん泣かせちゃった!?」
「違います…っ嬉しくて」
母「ふふ、娘が出来たみたいで嬉しいわぁ」
父「父さんも嬉しいなぁ」
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家族に愛されて育ったAだから、何度だって亡きお父さんの姿を思い浮かべる
その度に寂しくなってしまうなら
俺がずっと、Aの側に居てやりたい
その気持ちは母さんと父さんにも伝わって
二人もAの事を大切に思うようになった
一人じゃないんだと彼女に伝えた夏の日
今日また、改めて彼女に伝える事が出来ただろうか
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優しく名前を呼ばれ、頰を撫でられる感覚
慎「ん…」
「何もかけないで寝たら風邪引いちゃうよ?」
慎「あれ、寝てた…」
風呂上がり、俺と同じ香りのするAに揺すられると、そのままベットで寝てしまった事に気づく
慎「髪濡れてんじゃん…」
身体を起こすと、彼女の髪の毛に手をかけた
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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
★ - また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2018年9月10日 1時