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慎side





「ね、この服変じゃないかな?」


慎「うん、完璧」


「髪の毛大丈夫かな…」


慎「サラサラ」


「メイクも、おかしくないかな?」


慎「A」


「はい?」







電車で約二時間ほどで、俺の住む横浜に着いた


寝てていいよって言っても、ガチガチのままで、なかなかその緊張は解けないようで


家に入る前も、心配そうに服や髪型を気にする








慎「そんなに緊張しなくていいんだよ?」


「だってー…慎が素敵な人だから、私も素敵な彼女で居たいんだもん…」


慎「ふ、笑」


「何で笑うのー…」








シンプルに可愛くて、思わず笑いそうになった口元を手で押さえると、唇を尖らせるA


仕切り直して咳払いし
頭にぽん、と手を置き、目線を合わせた








慎「もう十分素敵な彼女ですよ」


「…ほんと?」


慎「ほんと
そのままのAを、俺は好きになったんだから」


「慎…」


慎「だから俺の家族もAの事好きになるよ」


「…うん」








そう言って彼女の頭をふわりと撫でると、小さく笑顔を見せてくれた



そして、家の鍵を開けて中へと入る









慎「ただいまー」


「お、お邪魔します!」


母「あら〜いらっしゃい!
貴方がAちゃんね?ふふ、入って入って!」









エプロン姿の母さんは、Aを見るなり嬉しそうにニコニコと笑ってキッチンへと消えて行く








「凄くいい人そう…綺麗なお母さんだね」


慎「そう?」







靴を脱いで丁寧にかかとを揃えたAは、安心そうにこちらを振り返る


でも何処かまだ緊張感を保つ小さな背中に触れて、リビングへと促した






.






「こんばんは、お邪魔します…」


慎「ただいまー」


父「おお、お帰り…
Aちゃんだよな?慎の父です、宜しくね」


「宜しくお願いします!」


母「もうすぐご飯出来るから、座って待っててね」









俺と父さんは、いつものようにダイニングテーブルに腰掛けると、Aはキッチンの方へと向かった








「手伝います!」


母「本当?ありがとう、嬉しい!」








リビング側からキッチンを見ると、二人並んで仲良く料理をしていて、思わず微笑んだ


A、上手くやれてるな…









父「可愛らしい子じゃないか」


慎「うん、良い子だよ」


父「…俺と母さんで、大丈夫なのか?」







小さな声で話し、真っ直ぐに此方を見る父さん







慎「あぁ、二人にしか頼めない」




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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
- 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
- また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月10日 1時

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