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only one ページ43

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慎side






「はぁ…」


慎「…」







…まただ


最近のAは溜息ばかり


鈍感な彼女は、きっと気付いてないだろうけど








慎「A、壱馬さんからこんなの送られてきたよ」


「…え?あ、ふはっ笑」


慎「ふふ笑」


「翔平相変わらずだなぁ笑」









今、翔平さんとご飯を食べてるらしい壱馬さんから、翔平さんの変顔写真が送られてきて


それを見せると、ぼーっと上の空の顔から、ふわりと可愛い笑顔を見せた








慎「…」








俺が何を言ってもしっかり反応してくれるし


この間のお酒飲んだ時みたいに、勝手に勘違いしてる訳でもなさそうなんだよなー…


まぁあの時はあの時で最高だったんだけど…







「ふぅー…」


慎「…」







あー…ほんとどうしたんだろ


気になって雑誌も読めたもんじゃない







「あれ、慎本逆さまだよ?笑」


慎「え、あぁ…」


「何してんねーん笑」







Aの事考えてたんだけど


まさか本人に指摘されるとは…笑


目を細めて小さく指をツンツンとしながら雑誌を指差す仕草、可愛すぎる




…好きすぎだろって?


その通り、どんな彼女も可愛くて仕方がない




あんまり口に出すタイプじゃないけど、一つ一つの仕草や言葉がどストライク過ぎて困るんだよな




だからこそ、彼女の変化が気になる









「わ…どしたの?」


慎「んーん…」


「ふふ…甘えたさんですねぇ、慎くん」








ソファーに体育座りしながら、日差しが差し込む窓を眺めてるAを見てると


抱き締めたい衝動に駆られて、後ろから手を回して、首元に顔を埋めると


くすぐったそうに応えてくれるA








「空、今日も綺麗だねぇ」


慎「ほんとだ」


「あのさ〜」


慎「ん?」


「…人って、空の上に行くと思う?」


慎「人が?」


「うん……人が、死んだ後」







.







そうだよな


しっかりしてても、20歳の女の子





…お父さんの事を思い出す時だってある





一人で色々抱え込んで、人前で泣けなかった








後ろから顔を覗き込むと、真っ直ぐ、
綺麗な目で空を見上げていた









慎「A」


「…」


慎「俺んち行こう」


「…え?」


慎「よし、ほら準備」


「ちょ…今から!?」









ソファーから立たせ、
背中を押して寝室へと向かわせ準備を促す





言葉じゃなく、伝えたい事があるから









慎「もしもし?

今から帰るわ、A連れて」


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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
- 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
- また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月10日 1時

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