51（慎side） ページ2
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慎side
壱「久しぶりです、おばさん」
壱馬さんが近付いて会釈をすると、うんうん、と笑顔で頷くAのお母さん
翔吾「初めまして！Aと同じバイト先で働いてます、岩谷翔吾です」
樹「同じく、藤原樹です」
慎「長谷川慎です、いつもAさんと仲良くさせていただいてます」
続いて、三人並んで挨拶をすると、しっかりと一人一人の目を見て頭を下げてくれる
…Aはお母さんに似て美人なんだな
お父さんを見たことがないから、どっち似か判断は出来ないけど、きっと二人の良い所を貰ったんだろう
「皆、座って下さい自由に」
お母さんの隣に躊躇なく腰を下ろしたAを見て、大きなソファに腰掛けた俺達
Aはニコニコの笑顔で、お母さんに話し始める
「今私ね、海の家で働いてるんだ！
壱馬が誘ってくれてね、毎日忙しいけどすっごくやりがいがあるんだよ
皆も私に良くしてくれて、毎日楽しいよ！」
第三者の立場で見ると、仲良しの親子の光景を見ているような感覚
Aの話を聞いて勝手に想像していた親子の関係図とは違って、良好なように思える
壱「無理矢理連れて来た感じではあるんですけど、Aは皆の人気者なんですよ」
翔吾「俺！物凄くタイプです！！」
壱「こら笑」
樹「やめてくださいよ笑」
楽しそうに談笑している翔吾さん達と、Aと、Aのお母さんの様子を見ているけど、何だろう…
何か違和感を感じて、だけどその違和感の原因は何だかまだ分からなくて…
叔母「お待たせーごめんなさいねぇ！
お茶とお菓子持ってきたわよ〜！！」
なかなか話に入れないでいると、叔母さんが沢山の京菓子とお茶を持ってきてくれた
「「ありがとうございます！」」
叔母「いや〜ん部活みたい！可愛いわねぇ笑」
お茶を啜りながら、続く談笑の様子を伺っていると
「おかしいよね？笑 お母さん！笑」
あ、これだな…
「その時はずーっと笑っててさ〜！笑」
…A、無理してる
お母さんを楽しませようと、無理して笑ってる
違和感の正体。
それは、無理して笑い、話し続けるAと、それに気付きながらも無理して笑ってるお母さんだ
この二人、いつから本音で話せなくなってた…？
楽しそうな空気が流れるリビングに似つかわしくない俺は、ただ静かにその場に居座ることしか出来なかった
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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました！ (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 蘭さん» 楽しみでたまらないです！待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています！楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
★ - また慎くんで書いてください！ (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます！すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭
| 作成日時：2018年9月10日 1時
