ハグしてください〈ハイキュー短編集〉

灰羽リエーフ#のんのんさんリク ページ26

「Aさーん！！」


走って教室に行くと、


隣の席の男の先輩と話しているAさん。


何か教えてるように見えるけど


近い近い！！離れて！！


「あ、リエーフ。どうしたの？」


「お昼食べに行きましょーよ！」


「うん、いいよ。」


俺の大好きな笑顔を見せてくれたAさんは


さっきまで話してた人と少し言葉をかわして


こっちに来た。


「よし、行こう。学食？」


「今日は晴れてるから中庭がいいっス！」


「はーい」


中庭はあんまり人がいなくて静かだった。


隣に並んで座った。



「実は「今日弁当あるんすか！？」


「よく気づいたね…」


「Aさんいっぱい持ってたから」


「でもリエーフさ、パンとか持ってるよね？」


「パンは部活前に食べるんで今はAさんの弁当食べたいっす！！」


「ありがと」


そう言って手渡された弁当はすごく美味しかった。


量も多いし、俺の好きなおいなりさん入ってたし、


Aさん大好きだ。


さっきの仲良さげに話してた人が気になる。


同じ学年じゃないとわからないことの方が多い


こんなに美人で優しい人だからモテるんだろうな…


「Aさん」


「んー？」


「ハグしてくださいよ」


「えっ、ここで？」


「してくれないと、俺部活頑張れない」


「まぁ、人いないしいっか。ほら」


遠慮なく抱きついて、頭をぐりぐり押し付けた。


いい匂いする。


「なんかあったの？」


「別に〜」


「体大きいのに甘えん坊だよね」


「そんなことないっすよ〜」


昼休み終わりまであとどれくらいかな。


終わるまでくっついてていいかな。

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