爆豪くんとちび 2 (ページ35)

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「寝不足と疲労が溜まってるうえに、ご飯もろくに食べてないからですね。病院側で見てはいたんですけど…すみません。このような形になってしまって」

「いえ」

「爆豪さんの隣にベッドを入れて1日安静にしてもらいます。」

「ありがとうございます」

話を聞いて、病室に戻ると

ベッドに寝かされ点滴を入れられている持田と

その手を握って泣く麗日。

「麗日、持田寝不足から倒れたんだって」

「もう、言ったそばから！！」

「落ち着けって。」

「…んん」

うっさら目を開けた持田に

抱きつこうとする麗日を抑えつつ声をかけた。

「持田？平気か？」

「…ぇ、あ、うん。」

「まだ寝てな」

「起きる…」

「無理すんなって」

「お茶子に食えって言われたから食べないと」

「私そんな勢いある言い方したっけ」

「持田まだ点滴してるから安静だぞ」

「はーい」

大人しくなった女子二人をみて、

俺もやっと腰を下ろした。

「大事にならなくて良かったよ」

「ごめんね」

「爆豪くん目覚ましたら2人にスイーツ奢ってもらわな！」

「それくらいでいいの？」

「何言ってるん？あれだよ？駅前のだよ？」

「…えぐっ」

「そんななのか？」

「切島くん買ってきて」

「ほかの人に頼むの禁止！！」

久しぶりに、持田がちゃんと笑っているのを

今日、見れてよかった。