爆豪くんとちび 2 (ページ25)

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「強くなりたい」

「なんでだよ」

「勝己くんにも誰にも心配かけたくない。」

「かけていいからみんなお前のことを助けるんだろ」

「へ？」

驚いたように顔を上げるAにキスを落とした。

「どうでもいいやつだったらこんな必死にならねぇよA組だろうが先生だろうがお前のことが大事だからだろ。それに、迷惑なんぞかけたりかけられたりするもんだから気にすんな」

「でも…｣

「さっきAが俺に言ったように、敵が全部悪いんだからお前は1個も悪くない。」

どすっと俺に預けられた体を

もう一度強く抱きしめた

「勝己くんちょっと苦しい」

「何でもかんでも抱え込むからだ」

「なに、おしおきってこと！？」

「ア？」

もっと俺の胸に押し付ければ、

結構本気で殴られた。痛くねぇけど。

体を離すと、顔を包み込むように掴まれて

俺が何かを言う前にキスをされた

「！？」

「してやったりだね」

「お、前」

「照れてるー」

「アァ！？」

「そんな顔で怒ったって怖くないですよーだ！」

色んなことに巻き込まれるし、

過去は重くて想像つかねーし

周りに心配かけないように無理するから

心配どころか目が離せねぇけど

コイツの立ち直りの早さ。

それは強さだと俺は思う。

まぁ、言わねーけど