４５話 ページ5
くっ付いては離れて、まだ唇をあてられ、徐々に酸素が薄くなっていく。初めて味わう感覚のせいか、段々体から力が抜けていく。
息が吸えなくて苦しい、心臓がうるさい、こんな顔の勝己、初めて見る。最近は勝己の知らない姿ばかりを垣間見ている気がする。
ねぇ勝己。私が勝己のこと好きじゃないってわかってて、なんで私に何回もキスすんの…？
｢俺のこと好きじゃねぇならなんですぐ言わなかったんだよ。｣
｢…勝己が、私のこと嫌いで…嫌いだから付き合って惚れさせたあとにこっぴどく振るつもりでいるのかなって………だったら黙っといた方がいいのかなぁ…って。｣
｢んなメンドクセェことするわけねぇだろうが！！｣
｢ヴッ…言われてみればたしかに…｣
｢お前、俺から逃げられると思うなよ。｣
｢ヒェ〜…｣
睨みをきかせて言ってきた｢逃げられると思うな｣ってセリフがいかにも勝己らしくて、思わず笑ってしまった。
でも…そっか、そんなめんどくさいことするわけない、んだ。
私にキスするのも、ちゃんと意味があるってことなのかな、教室で言ってきた｢付き合え｣って言葉も、別に嘘じゃないってことなのかな。そのままの意味で受け止めてもいいのかな…………な、なんか、そう考えると一気に緊張してきた。
か、かか、か勝己が、わ、私のこと好き…ってこと…なんだろうか？？そうなんだろうか？？
私の中で確実に、勝己に対しての認識が変わってきている。勝己に対して感じてた苦手意識も今ではほとんどないし、近くにいると安心する時だってある。出久にたくさんの質問をされて、それに気づいた。
｢恋愛的な好き｣なのかはわからないけど、勝己のこともっと知りたいなとは思ってる。
それを、言った方がいいのかな…言うべき…なんだろうか。わかんない…なぁ。
｢…なに考え込んでんだ｣
｢いやー……勝己のこと、もっと知りたいなぁとは思ってるヨ。｣
｢…｣
｢な、なにか言ってよ……んっ｣
さっきから、勝己はまともに喋らせてくれない。
私が抵抗しないのをいいことに、何度もキスしてくる。何がしたいんだよこの男は。話ぐらい聞け、アホ。こっちは結構真剣に話してんのに。
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名取(プロフ) - コナさん» コナさんさえよければ覗きに行ってみてください、私なりの解釈になってしまうとは思うんですが、楽しんでもらえるように上鳴くんのお話更新頑張りますね……！！ (2018年12月1日 0時) (
レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» コナさんありがとうございます、そしてとても長い2ヶ月間お待たせして本当にすみません、リクエストくださった上鳴電気くんの小説スタートしました。1日5話更新は難しいのですが今後はコツコツ更新させてもらいます。 (2018年12月1日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
コナ(プロフ) - 名取さん完結おめでとうございます！とても素敵なラストでした。爆豪くんの解釈が一致していたので違和感なく読むことが出来ました。素敵な小説をありがとうございました。 (2018年10月4日 17時) (レス) id: e552838be7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» コメントありがとうございます、恐縮です…私には勿体無いんじゃないかと思えるような言葉をくれて…ありがとうございます、とても嬉しいです。新作の準備と今作の更新、これからも頑張らせていただきますね…！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - 小豆さん» コメントありがとうございます、爆豪くんの作品は書いてて不安な点も幾つかあったので、そう言っていただけて安心しました。応援してくれてありがとうございます、励みになります。これからも更新頑張らせていただきますね…！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月25日 12時
