５６話 ページ16
ーーーー…
翌日、テストが帰ってきた。
赤いペンで記された私の点数は92点。わからなくて無理矢理書いた回答と、普通の凡ミスをしてしまった結果がコレだった。ギリギリ90点代だったから一安心だったけれど、100点を取れなかったのも事実。満点を取れたのはクラス内では百ちゃん、飯田くん、勝己、出久、轟くん、の5人だった。
｢貸せ。｣
｢あ。｣
｢…オイ、テメェこれ凡ミスだろ。｣
｢…そうです…4問目のは完全に計算ミスです…｣
｢カス。｣
｢返す言葉もございません…｣
そして現在。何故か勝己は放課後に私の家に上がり込み、机の上に教材を広げている。母は本日も残業らしく、今日は帰ってきそうにない。
まぁそれもこれも私が｢昨日の授業内容誰か教えてくれないかな…｣ということをボソッと呟いてしまって、それを勝己が聞かれてしまったから今こうなってるんだろうけど。
でもこの人威圧感凄いんですよ、確かに凡ミスをしてしまった私が悪いことには代わりないんだけど…こう…蛇に睨まれるカエルの気持ちというか……変な意味で緊張するわ…体が強ばってるのがわかる…
｢あとはどこだ、わかんねぇの。｣
｢最後の問題が一番わかんなかったかな…多分昨日の授業の応用のやつ…｣
私が素直にわからなかった所を言うと、勝己はスラスラと解説を始めた。ちょっと待って。
し、信じられない………勝己が私に…わざわざ…教えてくれてんの……？？やっぱりこれ夢なんじゃ……いやそんなわけないけど………
勝己、昔と変わったなぁ、いや、もしかしたら全く変わってなくて、私が気づいてないだけだったのかな…こうやって改めて考えてみれば、勝己もなんだかんだごく稀に親切な所あるし………
｢おいA、聞いてんのか。｣
｢エッ｣
｢ざけんな潰すぞクソが！！！｣
｢ごめん！ごめんなさい！！今のはほんとに私が悪かった、お願いもう１回だけお願いします！！｣
｢チッ｣
私はどうやら勝己を凝視してしまっていたらしく、不機嫌そう〜な顔で舌打ちをされた。でもあんなに不機嫌な顔をしていたのに、結果また1から説明してくれた。
丁寧で、相変わらず勝己は勉強の教え方も上手いようで。
全く知らなかったはずの問題が、勝己の解説によって一瞬で理解出来てしまった。魔法かよ。流石過ぎる。
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名取(プロフ) - コナさん» コナさんさえよければ覗きに行ってみてください、私なりの解釈になってしまうとは思うんですが、楽しんでもらえるように上鳴くんのお話更新頑張りますね……！！ (2018年12月1日 0時) (
レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» コナさんありがとうございます、そしてとても長い2ヶ月間お待たせして本当にすみません、リクエストくださった上鳴電気くんの小説スタートしました。1日5話更新は難しいのですが今後はコツコツ更新させてもらいます。 (2018年12月1日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
コナ(プロフ) - 名取さん完結おめでとうございます！とても素敵なラストでした。爆豪くんの解釈が一致していたので違和感なく読むことが出来ました。素敵な小説をありがとうございました。 (2018年10月4日 17時) (レス) id: e552838be7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» コメントありがとうございます、恐縮です…私には勿体無いんじゃないかと思えるような言葉をくれて…ありがとうございます、とても嬉しいです。新作の準備と今作の更新、これからも頑張らせていただきますね…！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - 小豆さん» コメントありがとうございます、爆豪くんの作品は書いてて不安な点も幾つかあったので、そう言っていただけて安心しました。応援してくれてありがとうございます、励みになります。これからも更新頑張らせていただきますね…！ (2018年7月7日 10時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月25日 12時
