９話 ページ10
｢おいA。｣
｢なに？｣
｢お前が勘違いしてっと胸くそ悪いから、一応もう一回言っとく。｣
｢な、何を？私がクソって？｣
｢違ぇーわクソが！！｣
｢結果言ってるじゃん…傷つくわァ…｣
何を言われるのか身構えていると、案の定私を｢クソ｣と言う勝己。勝己は今まで散々私のこと罵倒してきてるけど、その罵倒に私が微塵も傷ついてないなんて思ってるなら大間違いだぞ。
私だって一応人間の中でも女子というカテゴリーなんだけどな。
ボヤ…とそんなことを考えていると、突然勝己が真剣な顔をした。
あ、あの、あの爆豪勝己の眉間に…シワが…シワが寄ってない…？
唯ならぬ勝己の雰囲気を感じ取った私は、今宵は世界が滅亡するのかと考えていた。
｢俺から逃げられると思うなよ。｣
｢…は？何、世界滅亡どころか私殺されるの？｣
｢好きだって言ってんだろうが！！誰が殺すかボケが！！｣
｢……え〜と…？｣
｢明日寝坊したら殺す。｣
｢え｣
それだけ言うと勝己は爆豪家へと帰っていった。デジャブ。
って、デジャブとか言ってる場合じゃない、待って、待ってくれ、お願い待って。明日も来るの？迎えに？私の家に？
｢あ〜……ん？いやいや…………アハハ…｣
独り言を呟いていると、通り過ぎりの近所の男の子に"なんだコイツ"みたいな白い目で見られた。傷つくよボーイ…その軽蔑する目はやめてよ私これでもガラスのハートなんだよ。
心の中でそんなこと思いながら、私は静かに帰宅する。
いよいよわからない、勝己がわからない。
好きって何？すき焼きの間違い？あ、もしかして隙？隙があるって言ってんの？いやもしかしてすし？寿司が食べたい？
｢計画の途中に思ってもみないことを言ってみた…とか？｣
そうか、こうやってちょくちょく｢好き｣という単語を用いて私を懐柔していく作戦か！？
なるほど〜流石勝己、頭良いなぁ…あんなに真剣な顔で言ってきたから私もちょっと心拍数上がっちゃったよ、多分怖くて。冷や汗かいた。
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レルル - あ、すんません196って2乗でした死んできます (2018年7月31日 8時) (
レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
レルル - 4の4乗は196ですよ〜。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - ニッシー(=´∀｀)さん» コメントありがとうございます、楽しんでいただけて私も嬉しい限りです、今後も楽しんでもらえるように更新頑張らせていただきます…！ (2018年6月25日 17時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
ニッシー(=´∀｀) - 楽しい！ (2018年6月22日 21時) (レス) id: e4fd1957c8 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» 迷惑だなんて、そんなわけないです。私の書く作品を好きだと言ってくれて、その上リクエストをくれるなんて、全てのお言葉が嬉しかったです。応援もありがとうございます、コナさんの、そのお言葉一つ一つが励みになってます、今後も頑張らせていただきます…！ (2018年6月17日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月12日 10時
