３３話 ページ34
そういえば私は確かに小学校6年生のとき、隣のクラスの中川くんのこと好きだったなぁ…出久、よく覚えてるね。
出久の言うことは正論だった。
確かに私は小さい頃とはいえ恋愛の経験があるのだから、その時と今を比べてしまえば感情の有無がわかる。でも、勝己だとどうだろうと考えてみると、途端に思考がぐちゃぐちゃになってなにが何だかわからなくなってしまうんだ。
私がベッドの上で膝を抱え俯いていると、私の頭にポン、と出久が手のひらをのせた。
｢Aちゃん、一旦今は考えるのを止めよう。熱が出るほど思い悩んでる事なんだっていうのはわかるけど、これ以上考えてたら体の負担になって悪化しちゃうかもしれないし…｣
｢でも、解決させたいよ。ぐちゃぐちゃのまま勝己と顔合わせられない、うっかり変な事言ったりしたら、それこそ本当に嫌われるかもしれないよ。｣
｢う〜ん……Aちゃん、本当はもう答えが見つかってるんじゃない？｣
｢見つかってないから相談してるんだよォ…！！！｣
｢ご、ごめん？？｣
さっきの返答がAちゃんにとっての答えだと思うんだけどなぁ…
と、出久は呟いた。私はその言葉がどういう事なのか理解出来ず、小首を傾げる。出久はそんな私を見て何かが面白かったのか、ふっと笑うと数回頭を撫でてくれた。
勝己も、こんな風に優しかったら私も悩まなかったのかなぁ……いや…い、いいいやいや違う、勝己はきっとこんな事しない。だって頭ぐりぐりしてくるような奴だよ？
｢あ、今Aちゃんが考えてたこと当てられるよ、僕。｣
｢えっ、言ってみて！｣
｢かっちゃんにされたいって思ってたでしょ？｣
｢…………………うん？？｣
｢すごい間が空いたね…でも当たってたんじゃないかな？｣
いや、待ってよ出久、それは違うよ外れてる。私が勝己に対してそんなこと思うわけない、そんなこと思ったりしたら張り倒されるよ…
…そう言いたかったのに、何故か言葉が突っ変えて喉から出てこない。
あれ？おかしいなぁ…本当に出久が言ってきたようなことは思ってないのに、なんで否定出来ないの？
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レルル - あ、すんません196って2乗でした死んできます (2018年7月31日 8時) (
レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
レルル - 4の4乗は196ですよ〜。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - ニッシー(=´∀｀)さん» コメントありがとうございます、楽しんでいただけて私も嬉しい限りです、今後も楽しんでもらえるように更新頑張らせていただきます…！ (2018年6月25日 17時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
ニッシー(=´∀｀) - 楽しい！ (2018年6月22日 21時) (レス) id: e4fd1957c8 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» 迷惑だなんて、そんなわけないです。私の書く作品を好きだと言ってくれて、その上リクエストをくれるなんて、全てのお言葉が嬉しかったです。応援もありがとうございます、コナさんの、そのお言葉一つ一つが励みになってます、今後も頑張らせていただきます…！ (2018年6月17日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月12日 10時
