２０話 ページ21
｢なる前に起こしに来りゃ当たり前だろ。｣
｢は……？なにいってんの……むり、ねる。ねむすぎて…しぬ………かっちゃんねる…？｣
｢……｣
私が問いかけると、一気に表情が険しくなった勝己。
………うん？…………待て、今私なんて言った？
｢このクソ野郎……｣
｢…ヒッ！？｣
勝己の低く唸るような声に血の気が引き、一気に目が覚めた。
恐る恐る瞼をこじ開けると、何故か超至近距離に勝己の顔があり、両手首を拘束されているという謎の状況。
顔近ッッ！？ま、待ってなんでこんなに近いの…鼻と鼻が触れそうなくらい近いんですけど…拘束されてて動けないし…なんか私の心臓超うるさいし……冷や汗が…
目前にいる勝己と目を合わせることも出来ず、抵抗することも出来ずしどろもどろになっていると、
｢起きろグズ！！！｣
｢ぃでッッ！！？｣
私の額と勝己の額が思い切りぶつかった。というより一方的にぶつけられた。
頭突きされた。
頭割れるかと思った、超痛い、泣きそう、しんどい、爆豪勝己全然痛そうじゃないんだけどなんで？？は？？痛いの私だけ？？？
おかげさまでバッチリ目が覚めたし頭もスッキリだ。その代わり酷い頭痛がする。アハハ…
私は涙目になり頭を抑えながら、勝己と一緒にリビングへ向かった。
｢ごめんね勝己くん起こしてもらっちゃって…おはようA、あんた起きるの遅すぎよ。｣
｢アラーム鳴る前に起こされたんですけど…？？普段より随分早起きですけど？？｣
｢あら、まぁ早起き出来て良かったじゃない、勝己くんのおかげね。……そんなことよりA、頭抑えてどうしたの？｣
｢…｣
頭抑えてどうしたの？と聞かれたから、頭が痛くなった元凶である爆豪勝己を、じと…と静かに睨むと、こっち見んな、という合図なのか、何も言わずに勝己に足を蹴られた。
｢ぐ…っ！！｣
｢…あんた本当どうしたのよ。｣
｢な、なんでもない…｣
右ふくらはぎを蹴り飛ばされ、呻き声をあげながら蹲る私。そんな私を不審な目で見てくる我が母親。
勝己が私の足を蹴ったことにどうやら気づいてないらしい。なんでだ？？なんでそこに気づかない？？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 780人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レルル - あ、すんません196って2乗でした死んできます (2018年7月31日 8時) (
レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
レルル - 4の4乗は196ですよ〜。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - ニッシー(=´∀｀)さん» コメントありがとうございます、楽しんでいただけて私も嬉しい限りです、今後も楽しんでもらえるように更新頑張らせていただきます…！ (2018年6月25日 17時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
ニッシー(=´∀｀) - 楽しい！ (2018年6月22日 21時) (レス) id: e4fd1957c8 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» 迷惑だなんて、そんなわけないです。私の書く作品を好きだと言ってくれて、その上リクエストをくれるなんて、全てのお言葉が嬉しかったです。応援もありがとうございます、コナさんの、そのお言葉一つ一つが励みになってます、今後も頑張らせていただきます…！ (2018年6月17日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名取 | 作成日時：2018年6月12日 10時
