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14話 ページ15

「ねぇに決まってんだろうが。」

「デスヨネ〜アハハ〜〜バイバ〜イ切島くん〜」

「お、おー…」




勝己に腕を引っ張られ、遠のいていく切島くんに手を振る。今日も私の、出久やお茶子ちゃん達と昼食を食べる、という目的は叶いそうにない。今日も相談出来なかった…ハハ…

それにしても、今日は随分強い力で私の腕を掴んでいる。

私を引き連れてずんずん歩いているこの男、爆豪勝己は隣で相当険しい顔を浮かべている。何がそんなに気に食わないんだろうね…




「勝己…」

「…」

「ねぇ勝己!」

「…んだようるせぇな。」

「腕、痛い。別に掴むのはいいんだけど、もうちょっと緩く…」

「…」

「…え。」





腕が痛い、と言うと、掴んでいた手をパッと離した勝己。

エッ、離すんだ……??

数年前の勝己なら、そんくらい我慢しろ、と言って来るのが当たり前だったのに、一言言っただけでやめてくれるんだ…なんか…なんとも言えないけど…勝己、そういう所は昔と比べて変わったんだね…

黙って勝己の後をついて歩いていると、到着したのは食堂。




「座ってろ。」

「なんで?」

「メシ買ってくるからだよ、わざわざ言わせんな。」

「ええ…私も行くよ、選びたいし。」

「じゃあ何食いたいか今ここで言え。」

「エッ、いやあの私」

「早くしろ。」

「…そっ、そばで……」

「あ"?聞こえねんだよ。」

「そ、そば!ざるの!笊蕎麦がイイデス!!」




すごい形相で睨まれ、私は勝己を押し退けることも出来ず、パッと思い浮かんだ笊蕎麦を大声で伝えた。

私が笊蕎麦、と答えるとくるりと方向転換してスタスタと去っていった勝己。昨日と同じように、私はポツンと隅の方の椅子に座らされ放置された。

こ、怖ァ………気迫が凄すぎて勝己の眼力だけで私死ぬんじゃないかと…思ったよ。

しかも何故か超顔近づけて来るもんだから余計に怖くて目を逸らしてしまった。緊張したよ…顔熱い………

ん?顔熱い?なんでだ?




「ほらよ。」

「……」

「…んだよさっさと食えクソ。」

「……ありがとう…」

「おー…」




また、奢られた。

こうなったら無理やりでも勝己の手のひらにお昼ご飯の分のお金をねじ込んでやろうか…

じゃないと申し訳なさ過ぎて私の胃がストレスで穴あきそう。いやまぁそれは大袈裟だけど…こう…罪悪感が…

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レルル - あ、すんません196って2乗でした死んできます (2018年7月31日 8時) (レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
レルル - 4の4乗は196ですよ〜。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - ニッシー(=´∀`)さん» コメントありがとうございます、楽しんでいただけて私も嬉しい限りです、今後も楽しんでもらえるように更新頑張らせていただきます…! (2018年6月25日 17時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
ニッシー(=´∀`) - 楽しい! (2018年6月22日 21時) (レス) id: e4fd1957c8 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» 迷惑だなんて、そんなわけないです。私の書く作品を好きだと言ってくれて、その上リクエストをくれるなんて、全てのお言葉が嬉しかったです。応援もありがとうございます、コナさんの、そのお言葉一つ一つが励みになってます、今後も頑張らせていただきます…! (2018年6月17日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名取 | 作成日時:2018年6月12日 10時

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