12話 ページ13
「俺がわざわざ教えてやったんだ、次のテスト数学だけでも100点取れ。それが礼だ。」
「えぇっ!?お礼の難易度が高すぎるよ絶対無理!!」
「やる前から諦めてんじゃねぇボケ!!」
「…そ、そうだねやる前から諦めたらダメですね!?100点目指します、勝己へのお礼だから勝己の為に次のテスト頑張らせていただきます!」
ちくしょう……一体私はどれだけの時間を数学の勉強に費やせば100点なんて夢のような数字が取れるんだ…エクトプラズム先生のテスト難しいのに…
でも勝己が、それが礼だっていうんなら頑張るしかないし…毎日勉強詰めになるよこりゃ…
トホホ…と涙を流しながら下を向いて歩いていると、繋いでいた手のひらが突然パッと離された。
「…」
「わっ!?」
なんだろう、と思っていると、頭に思いきり手のひらを乗せられた。
グリグリとされた後、手はすぐに頭から離れていって、また手を繋がれる。
い、一体何…?めちゃくちゃ頭痛かったんだけど…?手のひらで頭グリグリされた…私が半ばヤケクソで言ってたから怒ったのかな勝己?
「勝己、怒った?」
「怒ってねぇわクソが!!」
「怒ってるじゃん………あ、ご、ごめん!何でもない!何でもないよ!」
「チッ」
こんなに明らかに怒ってるし、不機嫌そうなのに、何故か手は離そうとしない勝己。
「フフーン」
「……」
私が面白がって繋いだ手を大きくブンブン何回も振っていると、勝己にまたもや舌打ちをされながら足を蹴り飛ばされた。
「い"っ!?」
「鬱陶しいんだよじっとしろカス!!」
「…ごめんなさい………」
泣きそう。さっきのグリグリの何倍も痛いです。私のふくらはぎが悲鳴をあげてます。
鬱陶しいのに手を離さないんだね勝己、わけわかんないね。
アハハ…いつもの事です。慣れてますよ、ええ、傷ついてなんていませんよ。ええ。
どこか自分に言い聞かせながらその後も勝己と手を繋いだまま学校に登校し、自分の席についた。
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レルル - あ、すんません196って2乗でした死んできます (2018年7月31日 8時) (レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
レルル - 4の4乗は196ですよ〜。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - ニッシー(=´∀`)さん» コメントありがとうございます、楽しんでいただけて私も嬉しい限りです、今後も楽しんでもらえるように更新頑張らせていただきます…! (2018年6月25日 17時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
ニッシー(=´∀`) - 楽しい! (2018年6月22日 21時) (レス) id: e4fd1957c8 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» 迷惑だなんて、そんなわけないです。私の書く作品を好きだと言ってくれて、その上リクエストをくれるなんて、全てのお言葉が嬉しかったです。応援もありがとうございます、コナさんの、そのお言葉一つ一つが励みになってます、今後も頑張らせていただきます…! (2018年6月17日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名取 | 作成日時:2018年6月12日 10時