揺れ出す気持ち… ページ37
��Aそれかわいいね！新しく買ったの？��
�爐Δ鵞�誕生日にもらったんだよー��
頭の中で、まだ高校生にならないあかりと私の、楽しそうな声が聞こえてくる。
あの時は楽しかったなぁ、なんて…
今はもう、二度と戻ることはないのに。
�爐△譟�お気に入りのーーーは？��
�爐◆次朕佑砲△欧舛磴辰燭� 笑��
『………』
気がつくと、牢屋の中だった。
ゆっくりと起きて辺りを見渡す。
隣にはいちかがいて、顔をうつむかせている。
あれ…？
『ねぇいちか…！高畑くんは…！？』
天谷「高畑くんはまだ捕まってないよ〜」
声のする方を振り向くと、鉄格子を握っている天谷の姿があった。
橙色に染まる夕日は、果てしない海の底へと近づいていた。
もう、時間はないだろう。
『……あれ…？』
ちょっと待って…
天谷との賭けって確か…どちらが勝つか…。
もし高畑くんがカンを蹴ったら、高畑くんは勝つ。…けど
『え…なに…これ…！？』
天谷「あ、気づいちゃった？」
カンの上に腰を下ろす天谷が、わたしを見る。
『なんで…バカじゃないの！？最後まで命を賭けることないでしょ！？』
天谷「言ったじゃんこうゆうのあったほうがいいって。てゆーか、俺らは敵だぞ？戦うってことは、必ず勝者がつくのは付き物だ」
そう言って天谷は立ち上がる。
『そん…な…』
どっちを願えばいいのかわからない。
どっちかが死んでもいいなんて、思えない。
なにより…天谷っていう奴が、わたしの中では
失いたくない存在になってしまったんだ。
その時、突然天谷が周りに向かって叫んだ。
天谷「高畑ぁ！！俺はもう、お前を捕まえたりはしない！！」
どこかにいる高畑くんに、聞こえるように。
天谷「俺たちは神に選ばれた人間なんだ！どの道俺は4人捕まえた。だからもうお前を捕まえることはない！だから出てこい！！」
『………』
しーんと辺りは静まり返る。
しばらく沈黙が続いた。その時
高畑「……わかった。今そっちへ行く」
『…！！』
天谷の言ったことは、嘘だ。
ほんの一瞬だったが…
天谷の口元が上がった気がした。
いちか「瞬！！あんたなんか……大っっ嫌いなんだから！！」
『…っ！？』
ガシャンと音のする方を見ると、
そこには、目に涙を溜めて鉄格子を握る
いちかの姿があった。
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百鬼夜行破壊 - マジで最高！書いてくださりありがとうございます！ (2020年6月6日 5時) (
レス) id: 05b29fdc85 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍みかん(プロフ) - すっごく面白かったです!!続編っていうか、、神さまの言うとおり弐も見たいです…!! (2019年3月30日 22時) (レス) id: 8acbcb59d3 (このIDを非表示/違反報告)
三葉 - ラミさん» ありがとうございます！自分でもまた書きたいのですが…泣(本編がでないから短編とかやってみたいなぁなんても思ったりして…f^_^;)) (2015年7月24日 22時) (レス) id: 7d9f1dee17 (このIDを非表示/違反報告)
ラミ - 天谷くんかっこいい!!!すごくおもしろかったです！次回作楽しみにしています。 (2015年7月22日 23時) (レス) id: 2884d33193 (このIDを非表示/違反報告)
姫香(プロフ) - あら〜＾ (2015年7月2日 19時) (携帯から) (レス) id: e11717b2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三葉 | 作成日時：2014年12月19日 22時
