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ウソつき者には罰を ページ27

『…は…?』


あまりのことに、みんなぽかんとしている。

その中最初に口を開いた奴がいた。



天谷「肉」



前田「…ら、ラーメン」

いちか「ぉ…オムライス!」

栄治「寿司!」

高畑「…カレー」



それを聞いて、他のみんなも次々と答えていく。


やばい…わたしも言わなきゃ…



『…し…シチュー…!』

翔子「ミルクレープ…!」

真田「…パセリ…!」



とりあえず全員がお題をクリアした。


なんだ…これならいける…!


そう思っていた。



ところが、それを見ていたシロクマは、一人一人の顔をじっと見つめた。



そして黒丸だった目が突然険しくなって叫んだ。






「誰だ…嘘をついたのはどこのどいつだぁぁぁぁぁっっ!!」




栄治「っは…はあ!?」




その時、木彫りの魚が落ちてきた。

その魚は弱々しい声で、数を数え始める。




まさか…これも時間制限が…!?




確か…嘘をついたら…




栄治「誰だよ…こんなんで何嘘ついてんだよ!!」

前田「僕はほんとのこと言っただけですよ…高畑君のカレーって、ありきたりすぎますよ」


高畑「違う…俺は嘘なんてついてない…!」


いちか「そうよ!瞬のカレー好きは小さい頃から知ってる!わたしだってオムライスなら三食だっていけるわ!」


前田「なんですかそれ…ますます怪しいですね…それに…」




今度はわたしの方を見る。




前田「Aさんも何か言ったらどうなんですか…」


『わたしも…ほんとです』




思わず敬語になってしまった。



だって…ここでもし選ばれたら…




その時、前田君はまだ何も話していない男子に目をつけた。





前田「そういえば…君、パセリとか言ってましたよね…好きなものでパセリなんてそんなもの普通は言いませんよ」



「な…何言ってんだよ!俺だってパセリは小さい頃から大好きだよ!」




ところが、みんながその人を疑いの眼差しで見る。





魚「残り…10秒…」



制限時間は残りわずか。


ここで決めなきゃ、全員死ぬだろう。

でも、誰も犠牲にしたくないのに…




シロクマは私達の顔を覗き込むように見る。



「さぁ、誰か決まったかなぁ?」



その言葉にみんな黙り込む。




栄治「こっ…こいつだあぁぁぁっっ!!」




いきなり叫んだのは栄治だった。

それにのって次々と指をさす。





「嘘つきはお前かぁぁぁぁぁぁぁっ!!」




シロクマは恐ろしい顔で睨みつける。









「いけにえ」が…



決まってしまった。

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百鬼夜行破壊 - マジで最高!書いてくださりありがとうございます! (2020年6月6日 5時) (レス) id: 05b29fdc85 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍みかん(プロフ) - すっごく面白かったです!!続編っていうか、、神さまの言うとおり弐も見たいです…!! (2019年3月30日 22時) (レス) id: 8acbcb59d3 (このIDを非表示/違反報告)
三葉 - ラミさん» ありがとうございます!自分でもまた書きたいのですが…泣(本編がでないから短編とかやってみたいなぁなんても思ったりして…f^_^;)) (2015年7月24日 22時) (レス) id: 7d9f1dee17 (このIDを非表示/違反報告)
ラミ - 天谷くんかっこいい!!!すごくおもしろかったです!次回作楽しみにしています。 (2015年7月22日 23時) (レス) id: 2884d33193 (このIDを非表示/違反報告)
姫香(プロフ) - あら〜^ (2015年7月2日 19時) (携帯から) (レス) id: e11717b2be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三葉 | 作成日時:2014年12月19日 22時

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