愛を知らず、溺れる II (ページ27)

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ユンギとのある一日【番外編】ページ27

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『……お前が横にいるだけで疲れ取れんだわ』

遊郭を貸切にして子分の方達も遊女達と遊ばせた
ユンギさんはわたしの隣で寝転んでいる
そして、こんな嬉しい事を呟く

｢嬉しいお言葉有難くいただきます｣

『…嘘じゃねぇぞ？わかってんのか？』

｢わかってますって……きゃッ｣

その言葉を聞く前に私の上に跨る
目を隠す前髪から覗く瞳は私を捉えて離さない

その瞳から、逸らせずにいるとフッと鼻で笑った
ユンギさんの顔が近づいてくる

｢ん……あッ、、ユン……ギさんッ｣

『……キスだけなのにそんな声だしやがって』

｢……ッ、、、あ、ダメ……ッ｣

『…ダメじゃねぇだろ。………もっと、だろ？』

そのままユンギさんに身を任せて、激しく求め合う
その間も、ユンギさんから出る言葉は私を刺激するもの
ばかりで、頭が溶けていく感覚がする

行為が終わって、布団に2人で横になると
腕枕をしながら私の髪の毛にサラサラと指を通す

『お前の匂いは…俺を落ち着かせる効果でもあんのか？』

｢…急に何言い出すんです？｣

『あ〜もう、そろそろその敬語やめろよ』

｢仕事ですもん。仕方ないです｣

そう言うと、ユンギさんは私をキツく抱きしめて
耳元でふーっと息を吐き出す

『俺と居る時は仕事じゃなくていい』

その言葉に反論しようと口を開けると白くて
男らしい手が私の口の前に置かれ、遮られる

『…いいから。ありのままのお前を見せろよ』

ダメだとわかっていても、ユンギさんに言われると
どうも、上手くはいかない

｢わかった……ユンギさん｣

急いで口元を覆ったユンギさんの頬は
赤く染っていて、私の心を踊らせる
そんな姿も、やっぱり愛おしいと感じさせた

｢かわいい……ユンギさん｣

『…るせぇ、そろそろ俺のもんになってもいいんじゃねぇの』

ユンギさんからもらう言葉は、甘い言葉より
愛が見え隠れするこんな言葉が一番私を揺らがせる

｢……そうだね。そろそろ、、ユンギさんの傍にいようかな｣

私を自由にできる人はユンギさん…あなただけ

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