愛を知らず、溺れる II (ページ13)

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ちょっとの気がかりページ13

____ あなた

"気をつけて"そう言って帰ったジミンさんの背中は
何故か重たそうで私の知らない所で何かが
起きてるんじゃないかなんて考える

だけど、それを知ってもどうにも出来ないのが現実
いつになったらココから出られるのかな…

ジミンさんを見送ってベッドに座るとタイミング良く
ドンへ先生が病室へ入ってくる

ドンへ『やぁ、Aさん調子はどうですか？』

｢あ…、いつもと変わりないです。｣

ドンへ『そうですか。今から血圧とか測りますね』

ドンへ先生はベッドに腰掛ける

｢……ドンへ先生、、ちょっと痛いですっ｣

血圧器を強く巻いた先生に問いかけてまた測り直す

ドンへ『Aさんは…月の間なんですよね』

｢…え？あ、、はい。そうです。｣

ドンへ『じゃあ、良くお稼ぎになられたんですね』

｢いや、そんなことないですよ…？｣

ドンへ『じゃあ、沢山貢いでくれたり、花魁とか
買ってもらったり、外に連れて行ってもらったり

いい暮らししてたんじゃないですか？』

どんどん呼吸がしずらくなって、思わず血圧器を
つけていない方の手を心臓の方に持っていく

｢………ッ、、、くる…し………ッ｣

そう呟いても聞こえていないのかドンへ先生は
こちらに目もくれず血圧器を眺める

｢ド……ン…へ………ッ、、、せん……せ……｣

ドンへ『あるマフィアのボスが来てたんじゃない？』

ドンへ先生の声に耳を傾けまいと目をつぶって
ゆっくりゆっくり呼吸をする。

それに気がついたドンへ先生は慌てることなく
私の目を見て

ドンへ『……君の両親は何故ユンギの両親を手にかけたのかな』

その言葉を聞いて私は意識を手放した

最後に、聞こえてきたのはテヒョンさんの私を呼ぶ声と

ドンへ先生の焦る声だった。

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