生と死の狭間 ページ1
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暗くて長い長い道を歩いてるような感覚
時折聞こえる誰かが私の名を呼ぶ声
少し遠い先を見つめると見えてくる白い光
それは出口なのか分からないけど足はそちらに進む
もう少しでそのヒカリに手が伸ばせると思った時
誰かわからないけど後ろから手を引かれた
「……誰ッ?」
目の前に映るのは自分自身で鏡なのかと手を伸ばすと
すぐに触れられた顔
「…わ…たし……?」
すると、真っ赤な目をこちらに向けて口を開いた
『お前は何を望む?あの光に』
「何を…望む……?」
『アレは出口。アレを抜ければここから抜けれる
だけど、お前はあんな事があってなにを望んで
また、生きる世界にいくの?』
『ユンギに会うため?テヒョンに会うため?
ホソクやジョングク、ナムジュンやジンに会うため?
よく思い出して。お前はココを出ても殺される
ならば、潔くここで自ら死を選ぶ方がいい』
目の前で放たれる言葉に耳を塞ぎたくなる
それがどんなに辛い現実か思い知らされるから
「……っ、、そう…だよね」
目の前にいる、もう一人のワタシに向かって
首を縦にふる
『会えるよ。ここにいれば。お前の両親に』
歩いてきた道を指さすもう一人のワタシ
「え……?お母さんと、お父さんに……?」
『もうすぐ迎えに来るから行こう』
涙をこらえる私の手を取ってまた来た道を戻っていく
涙を堪えようと目をギュッと瞑ると蘇る記憶
いつだって私を守ってきてくれたホソクと
意地悪ながらも助けてくれたジョングクさん
いつでも私の生きる道を作ってくれたジンさん
言葉の裏に愛情を乗せてくれるナムジュンさん
変わらず私を好きだと言っていたテヒョンさん
ふざけながらも私を大切にしてくれたジミンさん
そして、私を殺すため嘘の愛の言葉を囁いて
私の気持ちをかき乱したユンギさん
ああ、やっぱり遠くから聞こえる私の名前を呼ぶ声
「…やっ………、、、離してッ!!!」
後ろを振り向かずただ、あのヒカリへと走り出した____
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作者名:ぽち | 作成日時:2018年7月11日 19時