102 TH ページ2
_____ テヒョン
『今度大きなヤマがある。……もしかしたら、
巻き込まれるかもしれないから、お前達は逃げるんだ』
夏休みに入ったばかりの頃に言われた父さんからの言葉
あの頃、この言葉に従わず父さんといることを
選んでいたら、父さんを一人にせずに済んだかもしれない
あまり良くなかった夫婦仲はこの日から拍車をかける
ように悪くなり次の日には母さんに手を引かれて
遠い街へ連れていかれた。
｢父さん……。｣
『テヒョナ。よく聞くんだいいか？父さんは
お前を愛してる。お前の警察官になる夢を、
叶えた時には父さんの追ってる事件はもう闇に
葬られているかもしれない。だが、お前には
知る権利がある。……テヒョナ、愛してるぞ。我が息子よ』
その言葉を最後に、電話越しに父さんの苦しそうな
声が聞こえ、その三日後に父さんの悲報が届いた。
そして、現在あの頃から時が止まったままの
滅びた一軒家に足を踏み入れる。
あの頃から何も変わらず、生活していたまんまで
家具も残っている。
少しの手がかりを求めて父のよく使っていた書斎に
足を伸ばしホコリのかぶった机の引き出しを
開けていくと一つだけ鍵のかかった引き出し。
『………12…30』
ダイヤルを回すとカチッと開く音がしてそこに
手を伸ばすとシワシワになった資料。
ゆっくりとめくっていくと、そこに書かれていたのは
【女性殺害事件】
容疑者 パク大統領の息子 パク・ソンビ
被害者 キム警部補の奥様 キム・アンネ
そして、その紙の裏に大切に貼り付けられていたメモ
"ソンビに手を下すように唆した奴がいるんだ
それも、警察内部にな。俺が終わらせてやるから、
お前はこの件から手を引け。 トンミ"
その資料を手に、署まで車を走らせた。
今はまだ、皆には言わないでおこう
父さん。必ず暴いてみせるから。
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グッ子(プロフ) - 初コメです！新作待ってます！！めっちゃ楽しみです！ (2018年9月3日 23時) (
レス) id: 847b1129e7 (このIDを非表示/違反報告)
あゆん - 新作とっても楽しみです！ (2018年9月2日 2時) (レス) id: 7d28c426f7 (このIDを非表示/違反報告)
Akari Kawano(プロフ) - いつも読ませてもらってます！新作も楽しみにまってますっ(^^) (2018年8月31日 4時) (レス) id: 234eb6724d (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - 初めまして！毎日読ませていただいてます(笑)マフィア系すっごく楽しみです！ お体無理をなさらないように更新頑張ってください！ (2018年8月31日 0時) (レス) id: 0a191418e8 (このIDを非表示/違反報告)
pan - わぁあぁぁぁあだぁ (2018年8月30日 22時) (レス) id: f651f73427 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむ | 作成日時：2018年8月15日 11時
