１−B Ａｆｔｅｒ story 〜沖田・斎藤編〜 ページ17
沖田side
斎藤「総司？何をしているのだ？」
ああ、一君か。
僕は庭でしゃがんだまま彼の方を見る。
沖田「何って、見てわからない？この子と遊んでるだけだよ。」
斎藤「子猫か。」
沖田「あの子、猫好きだったよねぇ。」
誰のことかはすぐにわかるだろう。
でも、一君はあえて名前は出さない。
僕の横に来て同じようにしゃがんで子猫の方へ手を伸ばす。
子猫もかまってもらえるのが嬉しいのかその手に擦り寄ってきた。
沖田「・・・ねぇ、一君。」
斎藤「・・・なんだ。」
沖田「・・・結局あの子の名前、一回も呼べなかったね。」
―・・・寂しい？―
思わず訊こうとしていたことを変えてた。
口に出したら、本当に消えてしまいそうな気がして。
あのぬくもりが、声が、あの時見た笑顔が・・・。
斎藤「・・・・・・総司。」
沖田「何？」
斎藤「・・・この猫を飼っても良いか、副長に聞かないか？」
気持ちよさそうにしてる猫の頭を撫でながら
急に一君がそんなことを言い出した。
でも、僕もそれに賛成。
沖田「・・・いいんじゃない？一緒に行ってあげる。」
子猫を撫でて喜んでる、あの子の笑顔が見えた気がした。
１−B Ａｆｔｅｒ story 〜藤堂・原田・永倉編〜→←１−B Ａｆｔｅｒ story 〜土方・千鶴編〜
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朧 龍 - 50000hitいきました、ありがとうございます！ (2021年1月19日 5時) (
レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 40000hitいきました、ありがとうございます！ (2019年11月7日 20時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 20000hitいきました、ありがとうございます！ (2018年1月17日 0時) (レス) id: b9ef8b0095 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 10000hitいきました、ありがとうございます！ (2016年3月27日 23時) (レス) id: 3eb883c0b1 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 弓 桜さん» じゃ、楽しみにしてる。(ニコッ)(by主人公) (2016年3月18日 0時) (レス) id: 3eb883c0b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧 龍 | 作成日時：2015年5月26日 16時
