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父が海外で仕事の時、体が鈍ってはいけないと幼い頃から道場に入り体を動かしている。
気が向いた時大会に出ては、2位まで上りつめている。
1位じゃないのかって?いやマジやべぇ奴がいるんですよ、京極真っていう男なんですけどね?
今回も決勝で奴が待ち構えており、惜しい所で負けてしまった、悔しい
試合途中で、僕の不幸体質が祟り天井に吊るされた大きめな電球が落ちてきたけど、咄嗟の飛び膝蹴りで誰も怪我をせずにすんだ
言い訳かもしれないけど、その時足を痛めて真君との試合は全力を出せなかった
くそ…今回こそは勝てたと思ったのに、自分の体質が恨めしい
その真君がインタビューで答える時、毎度僕の事を「最高のライバル」「今回は危なかった」「次も負けない」「実戦では彼が上だ」と変な褒め方をしているので本当に辞めて欲しい、シンプルに恥ずかしい
…ねぇ、キラキラした目でこっちを見ないで、僕はインタビューなんか答えないぞ。あとその尊敬してますオーラを出すんじゃない、君電球吹っ飛ばした時から前以上に視線が強いぞ!?
あれは試合中の体勢的に僕が1番動きやすかっただけで、君も万全だったら余裕で出来ただろう!
ヒラヒラと手だけ真君に振り、そそくさと逃げるように会場を出た
今日、母は僕の出る大会に凄い行きたそうだったけど、どうしても外せない仕事がある様で家でパソコン越しにお話をしている、相手は外人だったりテレビで見るお偉いさんに似てる人だったり色々だ。最近なんだか忙しそうだけど大丈夫だろうか、本職は海外なのはもうバレてるよ?内容はわかんないけど
今の時間だと母はまだ仕事中なので家に帰る前に公園で一休みしよう。
母は僕が帰ると直ぐにパソコンを閉じ、テレビ通話の相手をほったらかして構いにくるのだ。僕を優先してくれるのは凄い嬉しいけどね、何語かわからん叫び声を聞く度に申し訳なくなる。
さて、手当てしてもらった足がジクジクと痛むけど、動きに支障は無い、公園で何をしようかな。
鉄棒で懸垂か、大人しくベンチで本でも読むか
うーんと悩んでいると、突然「おい!」と聞き覚えのある声が聞こえた
それは僕を見かける度に言いがかりをつけ虐めてくる小学校高学年の悪ガキ集団だった
面倒な奴らが来たと顔を正直に歪めてしまう、なんなら「ウワッ…」と声を出したかもしれない。気づかれてないならセーフだ。
「んだよその態度は!」
アウトだった。
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アカイカ - 朱夢さん» ありがとうございます!✨ (2022年6月5日 21時) (レス) id: 64c8d779ad (このIDを非表示/違反報告)
朱夢 - とても面白かったです‼️寒暖差激しいですが頑張ってください。 (2022年5月24日 19時) (レス) id: af58c4fc49 (このIDを非表示/違反報告)
アカイカ - しおポンさん» ありがとうございます…!ハチャメチャに嬉しいです! (2022年5月16日 17時) (レス) id: 64c8d779ad (このIDを非表示/違反報告)
しおポン - 作品、拝見させて頂きました、、、!これからどんな風に主人公君が成長していくのか楽しみです! (2022年5月16日 1時) (レス) @page15 id: 6db5cc4293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカイカ | 作成日時:2022年5月13日 21時