《BTS》新人発掘課の私、無名練習生を持つ。 (ページ2)

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"後日ご連絡致します"

たったの3ヶ月間とはいえ、練習生になるにも色々順序がある。

『どうでした？』

「5人中3人断られた」

『あんなどろどろした芸能界に入ろうとする気持ちも分からないですけど断る意味も分からないですね』

「いやー、契約期間が問題だよ。

俺あのシステムほんと酷いと思うよ、練習期間は3ヶ月なのに契約は6ヶ月続くの」

Big Hitでは、というより他の事務所でも良くある事なのだそうけど、練習期間と契約期間が同じだという事はあまりない。

練習期間より数ヶ月ほど先までの間契約は続き、契約期間中は他事務所のオーディションなどを受ける事ができないのである。

その契約期間がBig Hitでは6ヶ月。
練習期間の倍の期間だけれど、私からしてみればたったの3ヶ月。

それでも夢を追う彼らからすれば大きな3ヶ月。

そんなシステムのせいで、オーディションの選考漏れがきっかけで練習生の話を貰っても、

年々若年層のデビューが注目される韓国アイドル界において、3ヶ月間もデビューするチャンスを潰すという事は死活問題だと断る子が沢山居た。

『Big Hitがもっと大手だったら断る子も減るでしょうけど。』

「おい新人。辛辣。」

『中小事務所だからですよね』

「俺絶対このビッヒから大スター出ると思うんだけどなぁ…

今居るデビュー候補の4人の練習生、あの子達結構筋良くないか？」

『そうですかね…？』

「お前が希望持たなくてどうする。夢を預かる仕事だぞ」

『新人発掘課ですよ。しかも発掘するなんて建前で上の指示に従ってスカウトするだけですよね。
育てるのは先生ですしデビューさせるのは社長ですし支えるのはマネージャーです。』

「無責任だなほんと」

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