香水事件�� ページ42
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『ユンギ、私香水の匂いする？』
「それ人に聞く？」
『自分じゃ分かんないから』
「もしも俺を意識して香水付けてるんだとしたら聞く相手間違ってんぞ」
それしかない。ユンギの事意識して香水つけてる以外ない。
『常に素直で居たいから』
「その台詞の使い方も間違ってる」
ぶーぶー言いながら私の側に来て、
あんまりしないってユンギが答える。
距離近っ！自分で聞いておいてなんだけどこれ心臓止まっちゃうやつ！
『じゃあ付け足そ〜』
「担任にバレたらどうすんの」
『そんな付けないから』
携帯サイズの、デパートで背伸びして買ったお気に入りのお洒落な香水をポケットから取り出す。
『ユンギも付ける？』
「ばかっ！お前…っ！」
振り返ったら丁度伸びをし終わったユンギの腕にぶつかって、手から滑り落ちていく香水。
"ガシャンッ"
嫌な音が響いて、我に返ったら見えるのは私のお弁当が香水に侵略されていく光景。
ご飯がもうあと少し残っていれば、クッションになって割れることもなかったのに…とかショックのあまり余計な事が頭に過ぎって。
「わりぃ、キャッチ出来なくて…」
ユンギが私のお弁当を見ながら申し訳無さそうに謝る。
『ユンギが謝る意味分かんない！』
こんな漫画みたいな事があるだろうか。
溢れ返った香水はベンチに染み込んで、きつい匂いが周りを漂う。
『ほんとなにやってんの私……』
「A、何食べたい？」
『え？なんで』
「早く決めろ。買ってくるから」
『え、どうしよう。んー…あ、焼きそばパン！』
「ん、了解。
ほら、袋。とりあえずそのビニールの中に弁当箱ごと突っ込め。ガラス触んじゃねーぞ」
『ぁ、ありがとう…』
どこからか取り出したビニール袋を渡してくれて、走り出してあっという間に消えて行くユンギ。
あの後5分もしないうちに焼きそばパン買って来てくれたし、ガラスも、危ないからどけって私に言いながら、自分は素手で片付け始めるし、制服濡れてないか？怪我してないのか？って聞いてくれたし、
どうしてそこまでしてくれるのか分かんないよ。
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ななペコ(プロフ) - かんなぎさん» コメント有難うございます!! 嬉しいです！もっともっと愛しちゃってくださいませ…(*´-`) (2021年9月17日 18時) (
レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
かんなぎ - 愛してます (2021年9月17日 15時) (レス) id: dbaac0d8ef (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - オモチさん» コメント有難うございます…！わわ！最後までお付き合い頂き有難うございます(泣) (2020年4月21日 1時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
オモチ(プロフ) - 終わっちゃったぁぁぁぁ泣 (2020年4月20日 18時) (レス) id: 5d2badd2bb (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - チョコタピさん» コメント有難うございます(*´-`)こちらこそ最後までお付き合い頂き有難うございました…！(T T) (2020年3月1日 23時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななペコ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nanapeko71/
作成日時：2019年12月8日 20時
