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『やばい食べ過ぎた。お腹いっぱい。触ってみて』
「お前は妊婦か」
ユンギのその何気ない一言で沈黙が続く。
「子供欲しい？」
『…まだ育てられる程余裕無いよ。笑』
「そうだな。笑」
ユンギは優しく笑って、私の手を取った。
「子供が出来たら、A独り占め出来なくなるからそれはそれで寂しいかも」
『なにそれ笑』
「まだもう少しだけ、堪能させてな。」
『どうぞいくらでも』
なんだかんだ言って、すれ違う親子を見て目を細めるのはユンギも私も一緒だった。
いずれ子供は作るだろうし、きっと素敵なパパになってくれると思う。
『パパになったユンギ想像したら頭の中がぽわぽわする』
「抽象的過ぎて全然分かんねぇ」
『え、分かってよ』
「分かんない」
『なんでー』
可愛い自分の子供と、大好きな私の夫を、朝私がバタバタしながら起こして、それでやばい寝坊したって慌てながら子供ばかり気に掛けるユンギの姿が頭に浮かんだんだけど、
なにそれ。幸せにも程がある。
「今、寝坊して慌ててんのに子供ばっか気に掛けてるAが頭に浮かんだんだけど、なんか平和で良いな」
『同じ妄想してるじゃん』
「まじ？」
『うん笑 私とユンギ置き換えて妄想してた笑』
「絶対寝坊すんのAの方だからな」
『いや、多分ユンギの方が寝坊すると思うよ』
「毎日6時なんだけど俺」
『子供出来たら変わるって言うからね』
「起床遅くなるってのは聞いたことないわ」
『適当に言った笑』
「だよな」
『明日の朝食私作る』
「え？珍しい」
『別に私だって起きようと思えば起きれるの！』
「毎日二度寝するくせに」
『あれはユンギがいつも抱きついてくるからじゃん』
「言う事子供か笑」
『ギリ子供』
「無理があるって」
待っていた電車がホームに止まる。
「落ちるなよ」
『ん。』
ユンギに手を差し伸べられて、電車に乗る。
付き合ってから3年半、電車に乗る時は欠かさず手を差し伸べてくれるユンギのその優しさに、もう慣れていいはずなのにまだくすぐったい。
「朝食なに作るの？」
『んー。スクランブルエッグ？』
「ふっ」
『なんで笑うの』
「可愛い笑」
『なにそれ！可愛いって言えばなんでも許してもらえると思ってるでしょ？！』
「いや、本心だって笑」
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ななペコ(プロフ) - かんなぎさん» コメント有難うございます!! 嬉しいです！もっともっと愛しちゃってくださいませ…(*´-`) (2021年9月17日 18時) (
レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
かんなぎ - 愛してます (2021年9月17日 15時) (レス) id: dbaac0d8ef (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - オモチさん» コメント有難うございます…！わわ！最後までお付き合い頂き有難うございます(泣) (2020年4月21日 1時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
オモチ(プロフ) - 終わっちゃったぁぁぁぁ泣 (2020年4月20日 18時) (レス) id: 5d2badd2bb (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - チョコタピさん» コメント有難うございます(*´-`)こちらこそ最後までお付き合い頂き有難うございました…！(T T) (2020年3月1日 23時) (レス) id: 303b2058dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななペコ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nanapeko71/
作成日時：2019年12月8日 20時
