あなたと私は同じで違う (ページ38)

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勝負!? いいえ、稽古ですページ38

コウメside

稽古をつけるなんて、久しぶりです。
故郷の島では、妹や弟につけていたことがあったけどもう、みんな大きくなって独り立ちしてしまったので。
お母様は、元気でしょうか。
私には、それが気がかりでした。
妖狐の名を継いだのは、勝手でしたが。

いつもより軽めにお昼を食べ、甲板に急いだ。
遅れることは許されませんからね。
そこには、もう人集りが出来ていた。
ｺｳﾒ「なんで、、こんなに人集りが？」
ﾈﾓ「ねー、なんでだろ」

思わず呟いた一言。

その一言に反応した、見物人は勝手に盛り上がり始めた。

『いくらかけるか？』
『俺、コウメさんに100』
『俺はネモフィイに200』

迷惑！！

その一言です！

ネモフィイside

コウメに、稽古をつけてもらえるなんて、、、
この前戦った時には、一瞬で負けてしまったけど次こそは必ず勝つ。
あんな負け方をしたのはすっごい屈辱だからね！
いくら子供とはいえ。
私だって、風龍族だもん。
覚醒は出来なくても天候くらいはあやつれるから!!

お昼は、いつもと同じご飯。
甲板に早く行かないと、、、

甲板に出ると、そこにはもうコウメがいた。
コウメは、あそこにいる見物人立ちに呆れているみたい。

ｺｳﾒ「なんで、、こんなに人集りが？」
ﾈﾓ「ねー、なんでだろ」

あー、賭け事まで始めちゃって。

軽く準備体操を始める。
ポキポキと、関節がなる。

ﾈﾓ「さあコウメ？」
ｺｳﾒ「始めましょうか」

すっと、2人は稽古を始めた。