アイノカタチ【青】

＊10＊ ページ11

♡‬ Aside

るぅとくんは私の心が落ち着くまでずっとそばに居てくれた。

とは言っても、まだ学校は始まったばかり。
流石に授業中まで近くにいてもらう訳にも行かないので自分の席に戻ってもらった。


『優しいなあ、』


人からありったけの愛情を注いでもらったのは久しぶりだった。

嬉しくて嬉しく、幸せだった。


一生続けばいいのにね。
そうしたらみんな幸せでしょ？誰も悲しまないよ。


るぅとくんがそばに居てくれた時は何もかも忘れて、ただ2人で話すのを楽しめた。


でもやっぱり頭に出てくるのはころんくんで、どんどん私の中を侵食している。


『しつこいよ、もう離れてよ』


なんて思ってみても、そんな思いとは裏腹にずっと私をトリコにさせていく。


だいすきだよ、ころんくん。


君みたいな人に恋しちゃったら次はないよね。


ころんくん以上の人なんてきっともうどこにも居ないんだ。


だからお願い。


もうこれ以上進まないで


誰かに好かれないで


ころんくんと結ばれなくたっていい。


毎日話せるだけで幸せだから


だからどうか、どうか


時間よ 止まってください。

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