麗柱は超美人。

二十五輪の花 ページ26

きつい、


体が重い、


全身が痛い、








2日続けて、私は二人の男に襲われた。


一人は私が恐ろしいと思う男、もう一人は私が苦手と思う男。


この2人はどこか、狂気じみている。
それでいて、少しばかり表情が似ている。


私は元々、男性が少し苦手だ。

異性に触れられたりする事が嫌いだ。

特定の人物には、特に拒否反応を出してしまう。


しかしなるべく、顔には出さずにしていた。









その時、ズキっと頭が痛む。


…熱だろうか。


もっと全身が痛くなる。


痛くてたまらない。


水が欲しい。


屋敷には誰も居らず、ただ私一人だ。


壁に体を預けながら何とか、自分が昔調合した痛み止めを手に入れることが出来た。


ただ、飲んだが試作のため効果が薄い。


視界が歪む、空間が安定しない。


あ…倒れてしまうと思った。



…その時。









ふわっと包み込むように誰かが私を抱きしめてくれた。


誰…？


体温が気持ちいい…そう思い、私は抱きしめる力を強めた。


ビクッと相手は反応したが、相手も強く抱き締め返してくれた。


思考が停止する直前だったため、誰が受け止めてくれたのか分からなかった。


でも、とても嬉しかった。


私はそこで意識を途絶えた。

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