麗柱は超美人。

十四輪の花 ページ15

Aside






昨日は冨岡様に無理やり行為をされ、挙句の果てに、鬼舞辻に出くわしたり…





本当に嫌な日だった。






一刻も早く忘れたい。





………






そういえばしのぶと久しぶりに会えたのに昨日は全然喋れなかった。







蝶屋敷に居るかな？行ってみよう。









蝶屋敷に行くなんて久しぶりだなぁ…





自然に歩くスピードも早くなると同時に嬉しさが込上げる。





「A！どこかへ行くのか…！？」





『煉獄様、こんにちは。蝶屋敷の方へ少し用事がありまして。』





「胡蝶に用事か！！なら安心だ！！！」





首を傾げた




『安心とは…？』





そう言うと煉獄様は悲しそうに私を見て言った。




「Aが…またどこかへ行ってしまうと思うと……心が傷んでな。」




煉獄様は私の手を握った。




「もう…何処にも行かないでくれ。」




熱い眼差しが私を貫いた。




『はい。煉獄様には迷惑をかけないように心掛けます。』




「ｯ…そうじゃない!!!俺は…Aがいてほしいんだ。」




私の手を握りしめる煉獄様の力が強くなる。





私は少し顔を歪めた





「はっ…すまない。少々、力加減が調節出来ていなかった。」




煉獄様は私に謝罪した





「しかし…Aが俺の気持ちを分かってくれないのが悪いんだからな…」




私はドキリとした。




煉獄様の表情は、嫉妬心などをドロドロに含んだ極めて恐ろしいものだった。




「すまないな！Aのことになると熱くなってしまう！！よもや！！！」




煉獄様は任務に行ってくると言って、何処かへ行ってしまった。









今思えば、煉獄様のあの表情は冨岡様と似ていたかもしれない。

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