十二輪の花 ページ13
私はあるキッカケにより、月が嫌いになった。
その日は丁度、今夜の月のような満月の日だった。
私が9歳の時、師匠に稽古をつけてもらったあと夜道のくらい道を通って、帰宅していた所だった。
夜道に鬼が現れても、当時の私は並大抵の鬼は難なく首は切れていた。
しかし…私はその時に会ってしまったのだ。
鬼舞辻無惨に。
私は尽かさず技を仕掛けた
『麗の呼吸 弐ノ型 清風明月』
鬼舞辻と距離が近い程度になった
「麗の呼吸か…美に相応しいお前にぴったりの呼吸だ。」
そう言うと、私の両腕をいとも簡単に掴み私の耳元で囁いた
「愛おしい。」
そのまま私の口に接物をした。
私は逃れようとした…しかしあまりにも力の差があり過ぎる。
鬼舞辻は次に耳元で
「次に会う時は、今夜のような満月の日に会いたい。そして…Aを私のモノにしたい。」
と言ったのだった。
当時の私にはあまりにも恐怖でいっぱいだった。
「今夜は月が綺麗だな…また会おう。」
そう言って鬼舞辻は消えた。
私は両親がいなかったし、師匠にも心配を掛けたくなかったから誰にもこの出来事のことは言ったことがない。
しかし…どうしてあの時鬼舞辻は私の名を呼んだのか…
…………
…鬼舞辻はまた会いに来ると言っていた。
私は身震いがした。
もう帰ろう…。
そう思った直後、辺りが寒くなる。
逃げろ。と本能的に言われていることが分かる。
必死にその場から無我夢中で逃げた。
「夜にAみたいな美しい女が出歩いては襲われるぞ、私みたいなやつにな。」
あぁ…。私は本当に運が悪い。
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アイリ - もうこの小説は神ってますね…最強です! (2021年12月11日 12時) (レス) @page11 id: 9da3e59768 (このIDを非表示/違反報告)
kyr - エ…。し、小説書くの上手すぎません?…、とてもとても凄くて、惚れました! (2020年8月2日 9時) (レス) id: 1a9dc60db7 (このIDを非表示/違反報告)
くまん(プロフ) - メロンソーダ大好き人間さん» ありがとうございます! 少しスランプ気味だったんですけど、これから遅い更新になると思いますがよろしくお願いします!☆ (2020年1月22日 0時) (レス) id: 7a77bfda0d (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ大好き人間 - 初めまして!とても面白いですね!!続き凄く気になります!!ゆっくりでいいのでお願いします!!更新頑張ってくださいね!! (2019年12月9日 20時) (レス) id: 0747bee2c2 (このIDを非表示/違反報告)
くまん(プロフ) - しらとぅさん» しらとぅ様、ありがとうございます! 作者は変態なので 皆さんが引いてしまうんじゃないかと内心ひやひやしながら執筆してます笑 コメントして貰えるのって凄く嬉しいし、ありがたいです(T_T) 感謝… (2019年12月3日 0時) (レス) id: 7a77bfda0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃 | 作成日時:2019年11月11日 21時