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episode XXXV ページ37

side yuu


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先程の学園とは違い乾燥した空気に包まれる。



ヴィル先輩は眉間に皺を寄せて「さっさと用を済ませるわよ。」と言い放つ。


ポムフィオーレ寮は美意識の高い人が多いらしい。
そこの寮長であればこの乾燥に嫌悪感を抱くのも無理はない。




道中ジャックに会った。
僕達を見て大きく目を見開いた。





ジャック「ユウ、お前いつもの奴らは?」






随分と珍しい面子だな、と呟いていた。






ユウ「あー、置いてきた。それよりレオナ先輩って何処にいるか分かる?」


ジャック「今は部屋か…植物園だと思うぞ。」






良かった。部屋にいるかもしれないなら来た意味は少なからずある。


後ろにいるヴィル先輩が機嫌悪そうにしているのが顔を見なくとも分かる。




足早にレオナ先輩の部屋へと向かった。






レオナ先輩はベッドに寝転がってその周りでラギー先輩がせっせと働いていた。






ヴィル「レオナ!アンタに話があるわ。起きなさい!」


レオナ「…あ?」





ヴィル先輩の突然の大声にレオナ先輩は片目を開く。
近くにいたラギー先輩は耳がピン、と立っていた。





レオナ「はっ、ヴィルこんな所までなんの用だ。」


ヴィル「アンタ、Aの事で何か知っているわよね?」





確信は無かったが、ここにいるレオナ先輩とラギー先輩の反応からどうやら憶測はあっていたようだ。






ラギー「…なんでそう思ったんスか?別に接点ないっスけど…」


レオナ「A、ねぇ…彼奴の事なんかてめぇらの方が知ってんだろ。」


ヴィル「アタシ達が知らない事をアンタ達が知ってるから言ってるのよ。勿論アンタ達が知らない事をアタシ達が知ってるのも事実。

でもそれよりも重要な事を知ってるでしょう?」





頑なに話そうとはしない。

レオナ先輩の事だから自分に関係の無いことであれば面倒だ、という理由で話してしまいそうなのに。





ユウ「…Aさんに口止めされてるんですか?」

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夜雨 - 三ページですよ (2020年8月18日 9時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - 夜雨さん» 報告ありがとうございます!すみません、どこのページでしょうか…? (2020年8月17日 21時) (レス) id: 526cecfd7a (このIDを非表示/違反報告)
夜雨 - 寮服が両服になっています。 (2020年8月17日 21時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - オバブロかな?姿から「なーんてね」「ふふっ」ってぎこちなく笑って言ってるのが想像できた…。鳥肌ァ。自分の為なのに他の人の為になってるパターンあるの最高。誰かに優しく抱きしめられたい感じ?孤独から解放、理解されたい、もどかしい…先が楽しみ…(文字数許さn (2020年8月11日 21時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 主人公君の設定が滅茶苦茶刺さります……更新楽しみにしてます! (2020年7月26日 1時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椎名 | 作成日時:2020年2月11日 22時

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