綺麗なキレイなマリオネット様【ツイステ／男主】

episode XXXIV ページ36

side yuu


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よく考えれば確かに、と納得できる。

彼の美貌は人を疎遠させると言っても過言ではない。





あまり深くは関わろうとは思えないのだろう。

それこそ人間が持つ嫉妬心というものがそこに働く。
Aさんは見る限り完璧だ。



試験の順位表名の際も堂々の1位を飾っていたし以前2年生と合同で体力育成や飛行術の授業を行った際も先生によく褒められていた。

それに加えあの美貌。関わってきた限りでは誰にでも優しく物腰柔らかな人間らしい。




あの出来の良さは人の嫉妬心を擽るものだろう。
それに加え、彼自身が他人と干渉しすぎる事のないようにしているのだとしたら彼の気持ちを汲み取れる人間などこの世に存在しないのかもしれない。




リドル寮長なんかと談笑する様子は垣間見れてもその真意は掴めない。

行先の見当たらない難題に頭を抱えた。




その時、ふと思い出したことがあった。


オクタヴィネル寮のオーバーブロットの際、サバナクロー寮にお世話になった。



寮長のレオナ・キングスカラーの部屋にお邪魔していたのだ。



その時サバナクロー寮内で何度もAさんの姿を見かけた。

その時以来サバナクロー寮に行く事はほぼ無かったから分からなかったけれど、もしかしたらAさんの事についてよく知る人物がいるのかもしれない。





可能性が大きいのはまずはレオナ先輩だろう。


彼処はレオナ先輩の縄張りのようなもの。

聞きに行く価値は充分ある。






ユウ「レオナ先輩が何か知っているかもしれません。」






今まで色んな面倒なことをこなしてきたんだ。



Aさんのことだって救ってやる。

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