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episode XXIV ページ26

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いよいよ面倒になった僕は2人の間を潜り抜け大きく欠伸をした。




さっきから寮長からの連絡が止まない。



寝ていた僕も悪いけど意味の分からない茶番は辞めて欲しい。

いや、僕に関係ないのならいいんだ。
僕の目につかない場所で勝手にしててくれ。




巻き込まれたことが何よりの問題。






『フロイドくんのせいで髪崩れちゃった…』






後で、というか今巻き治さなくては。


急いで化粧品やらヘアアイロンやらが入ったポーチを持って小走りで寮長がいるであろう談話室へ向かう。




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ヴィル「遅かったわね。」


『巻き込まれていました。』


ルーク「それは大変だ!だから今は髪が少し崩れているのかい?」


『そうですね。』







僕以外の3人は既に集まっていたようで空いた席、寮長の隣に腰を落とす。







ヴィル「アンタ、髪巻くの上手いわよね。」


『そうですか?』


ヴィル「このアタシが言うんだもの。上手いのよ。」


『あんまり意識しないので…』






鏡に映った自分の前髪を睨みながら丁寧に整える。




誰がいれたのかは知らないが置いてあったハーブティーに口をつける。




毒を疑う必要はないから少し口に含んで喉の奥へ通した。







『これ、誰がいれたんですか?』


ヴィル「うちの寮生よ。寮内で話題になってたからお願いしたの。」


『…というのは?』







寮内で紅茶が噂になったなんて知らなかった。



確かに美味しいみたいだけれど普段飲んでいるものの方がなんとなく好きだ。




どうやらその彼がいれる紅茶が美味しい、と話題になっていたらしい。


脂肪燃焼に良いらしく、体に良い物をたくさんブレンドしたものなんだとか。







『…そうですか。』


ヴィル「そこそこ美味しいし、これからも定期的にお願いしようかしら。」


『そうですね。』






そして話題はテストへ移った。






ヴィル「A、今回のテストの出来栄えは?」


『えぇ、いつも通りですよ。』


ヴィル「流石ね。」


エペル「Aサン、いつも通りって…?」


ルーク「人形の君(ロア・ドゥ・プーペ)は首席だからね。いつも通りというのは完璧だという事だよ!」


エペル「すごい…」







キラキラとした目で僕を見つめる僕の正面に座るエペル・フェルミエ。




出来ないといけないのだから当たり前だ、なんて言えないからなぁ。






『ありがとう。』





笑顔を貫き通そうじゃないか。

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夜雨 - 三ページですよ (2020年8月18日 9時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - 夜雨さん» 報告ありがとうございます!すみません、どこのページでしょうか…? (2020年8月17日 21時) (レス) id: 526cecfd7a (このIDを非表示/違反報告)
夜雨 - 寮服が両服になっています。 (2020年8月17日 21時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - オバブロかな?姿から「なーんてね」「ふふっ」ってぎこちなく笑って言ってるのが想像できた…。鳥肌ァ。自分の為なのに他の人の為になってるパターンあるの最高。誰かに優しく抱きしめられたい感じ?孤独から解放、理解されたい、もどかしい…先が楽しみ…(文字数許さn (2020年8月11日 21時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 主人公君の設定が滅茶苦茶刺さります……更新楽しみにしてます! (2020年7月26日 1時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椎名 | 作成日時:2020年2月11日 22時

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