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「嫌なんだけど」


 フロイドはムッ、となる




「まあまあフロイド。ナミさんと彼らはただのお友達ですよ」


 ねぇ、ナミ?とジェイドは微笑んだ
 ナミは首を傾げる
 確かに友達だ
 



「何か、悩み事を抱えているようにお見受けしますが」


 ジェイドは人当たりのいい笑顔で彼らに問うた
 エースは顔をしかめた




「どっかの誰かさんにこき使われてちょ〜困ってます」


 そんなエースにフロイドは「あはっ」と笑う




「契約違反したイソギンチャクがなんか言ってる〜。お前らは文句言える身分じゃねぇんだよ。黙ってナミから離れろ」


 フロイドはマジな顔でグリムたちを見た
 その顔に嫌な思い出でもあるのか
 グリムはナミの背中に隠れた
 エースたちはサッ、とナミから離れてしまう
 けれど見えないところでこっそりナミの手を握っていた




「僕が話しかけているのはイソギンチャクたちではなく、貴方ですよ。オンボロ寮の監督生さん」


 ジェイドはユウに話しかけていた
 ユウ本人は「はい!?」と驚く




「なぁに、エビみたいにビクッと後ろに下がっちゃって。ん〜小さいから小エビちゃんかな〜」


 フロイドはにんまりしていた
 どうやらユウの二つ名を見つけたらしい




「貴方は先日、リドルさんたちと一緒にスパイごっこに勤しんでいたようなので僕らのことはよくご存知かもしれませんが、改めましてご挨拶を」


 ジェイドは礼儀正しく、ユウに挨拶をした




「僕はジェイド・リーチ。こっちは双子のフロイド」


「どーもぉ。フロイドでーす。よろしくねぇ、小エビちゃん」


 フロイドは可愛い声でユウに挨拶をした







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作者名:真灯 x他1人 | 作成日時:2022年12月5日 18時

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