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 それから賑やかな休み時間が終わり、いよいよテスト返しの時間が
















「よし、仔犬ども、授業を始めるぞ。行儀よくおすわりしろ。今日はまず、テスト返却を行う」


 クルーウェルの言葉にデュースは「いよいよか」と意思を固めた。「にゃっはー!」と喜ぶグリム
 
 テストは順番に返された
 エースたちは自分の答案を見て、喜んだ




「やったあ!92点!」


 と高得点をとったエース
 デュースも80点を越し、あのグリムでさえも80点を超していた。「すごい!」とユウが褒めている




「お前たち、今回はかなり勉強したようだな。小テストの時に比べてかなり…いや、だいぶ、ちょっとおかしいくらいに平均点がアップしている」


 クルーウェルの顔が曇る
 どうやらトレインの魔法史でも平均点が全学年で90点と、おかしかったよう




「ちょっと、ヤ〜な予感…」


 エースが第六感で何かを感じ取った















 一方、ナミたちがいる2年生のクラスでは
 トレインがテストを返却していた




「リドル・ローズハート」


「はい!」


「今回も高得点だ。努力しているな」


 トレインに褒められてリドルは嬉しそうだった
 ナミもそんな喜ぶリドルの顔を見てほっこり…「ナミ」
 トレインに呼ばれ、慌てて駆け寄る




「頑張ったな」


 トレインは目を細め、優しくナミの頭を撫でた
 まるで我が子のテストの成績を褒めるように…
 ナミは嬉しそうに頭を撫でられていた
 そんな姿に周りがほっこり…


 テストの成績はもちろんーー










「また順位が同率だね」


 リドルとナミは廊下に張り出されていた上位50位までが書いてある順位を見つめた
 リドルの苦手な教科はナミが一位を収めているが、ナミが苦手なものはリドルが一位を獲得
 総合点数が例年と同じく、お揃いだった




「同率1位か。でも、君との1番は悪くないね」


 リドルはクスクスと微笑み、ナミの手を握った
 友達とお揃い!というかのように










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作者名:真灯 x他1人 | 作成日時:2022年12月5日 18時

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