検索窓
今日:13 hit、昨日:6 hit、合計:35,228 hit

29 ページ29







 それからオルトはニコニコだった
 もちろん拘束はといてくれた




「そうだナミさん!兄さんどうだった?ちゃんと交流会できてた?」


 オルトは興味津々に兄のことを聞いた
 兄のことがよっぽど気になっていたのだろう
 イデアは「ひょえっ!?」となっている
 ナミはふと考える




「…ナミ氏、せ、せ、せ、拙者大丈夫でしたよね!?」


 イデアは焦りながらもナミに目で訴える

 ナミは頷いた
 ノーブルベルカレッジの生徒や他校の生徒と話していたのを思い出したのだ

 そしてそれを思い出し、ナミはイデアを見て、頬を緩めた。友達に友達が増えて喜んでいるのだ




「っ…」


 ぽぽぽぽっとナミの微笑にイデアの顔が赤くなる。ナミに見守られている感がなんとも恥ずかしいらしい
 クスクスとオルトは笑った




「そっか。よかった」


 オルトは目を細めた
 兄にはナミがいるから大丈夫、そう思えたこともオルトは安心していたのだ




「でも、いいなぁ。僕も行きたかったなぁ〜」


 残念そうに肩を落とすオルト
 そんなオルトの肩にナミは手を置く
 そして…




「ん?」


 ナミはオルトの頭に帽子を被せた
 花の街で作られた華やかな帽子…
 オルトは首を傾げ、ナミを見つめる
 ナミは口パクで“おみやげ”と告げた




「えっ!?僕に!?やったぁー!!!」


 オルトは目をキラキラさせて喜んだ
「あ、拙者も」とイデアもオルトにお土産を渡す
 



「兄さんも僕にくれるの?わぁーい!」


 オルトはイデアとナミに抱きつく




「最高だよ!ありがとう!」


 オルトは飛び切りな笑顔を見せてくれた
 
 それからナミとイデアは花の街のお土産話をオルトに聴かせた。オルトは絵本を読む子供のように無邪気にその話に耳を傾けたのだった





30(クロウリー)→←28(オルト)



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (133 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
154人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。