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それからオルトはニコニコだった
もちろん拘束はといてくれた
「そうだナミさん!兄さんどうだった?ちゃんと交流会できてた?」
オルトは興味津々に兄のことを聞いた
兄のことがよっぽど気になっていたのだろう
イデアは「ひょえっ!?」となっている
ナミはふと考える
「…ナミ氏、せ、せ、せ、拙者大丈夫でしたよね!?」
イデアは焦りながらもナミに目で訴える
ナミは頷いた
ノーブルベルカレッジの生徒や他校の生徒と話していたのを思い出したのだ
そしてそれを思い出し、ナミはイデアを見て、頬を緩めた。友達に友達が増えて喜んでいるのだ
「っ…」
ぽぽぽぽっとナミの微笑にイデアの顔が赤くなる。ナミに見守られている感がなんとも恥ずかしいらしい
クスクスとオルトは笑った
「そっか。よかった」
オルトは目を細めた
兄にはナミがいるから大丈夫、そう思えたこともオルトは安心していたのだ
「でも、いいなぁ。僕も行きたかったなぁ〜」
残念そうに肩を落とすオルト
そんなオルトの肩にナミは手を置く
そして…
「ん?」
ナミはオルトの頭に帽子を被せた
花の街で作られた華やかな帽子…
オルトは首を傾げ、ナミを見つめる
ナミは口パクで“おみやげ”と告げた
「えっ!?僕に!?やったぁー!!!」
オルトは目をキラキラさせて喜んだ
「あ、拙者も」とイデアもオルトにお土産を渡す
「兄さんも僕にくれるの?わぁーい!」
オルトはイデアとナミに抱きつく
「最高だよ!ありがとう!」
オルトは飛び切りな笑顔を見せてくれた
それからナミとイデアは花の街のお土産話をオルトに聴かせた。オルトは絵本を読む子供のように無邪気にその話に耳を傾けたのだった
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作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 10時