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22(エース) ページ22







「はあーあぁああああああああああ」


 寮の部屋でものすっごいため息を吐いている彼がエースだ。心ここにあらず、不運、ネガティブ、普段のエースには似つかない状態だった
 
 すべてこれも…




「ナミー…」

 
 彼女不足である
 にゃーと飼い主を呼ぶ猫のようにだらーん、と勉強机によりかかっていた




「エース!ナミを連れてきたゾ」


「馬鹿言うな…ナミは花の街…」


 エースはまたまたため息を吐いた。「あと何日で帰ってくんだよアイツ…もうヤダ。人生ハードモードだ…」




「エース!いいからこっち向け!」


 デュースに言われ、エースは脱力状態のまま振り返った
「あれ?なんでデュースが?お前も花の街に…」と青い髪を見つけ、次に、隣のふわふわオーラが漂う女の子をーーー




「あ、あ、あ」


 エースの口が魚のようにパクパク
 ナミは“ただいま”とエースにパクパク




「ナミー!!」


 エースは目を見開き、すぐに椅子から離れた
 ナミに抱きつく




「うー!ナミだぁ!」


 エースはぎゅーとナミに抱きつく
 はあ…としばらく安心したのち、




「このやろっ!このやろっ!帰ってくんの遅すぎだろ!」


 エースはきゃっきゃとはしゃぎつつ、ナミを堪能した。時々、ナミの首後ろに手を回し、彼女のことをくすぐってやる。ナミが笑い声を漏らせば、エースは嬉しそうに笑った




「おっかえり!オレのナミちゃん!」




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作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 10時

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