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そのご! ページ6

男の子は屋上の扉を開けて「キッド!」と叫んだ。

…さっきの様子と随分違うんだなぁ、二重人格?なんて思いながらそっと扉に耳を当てた。

怪「よぉ名探偵。今日もまた随分と早い登場だな?」

?「今日こそ捕まえてやる!」

怪「残念ながら捕まる気はねぇんだ。」

…この声、快斗?

私は怪盗キッドの声が快斗の声にしか聞こえなくてドキリとした。

そんなわけ、ないか…?もしかしたら、この声も作り物かもしれないし。

そんな事を考えてたら扉ががちゃっ、と開いた。

まずい。


私はよろめいて、屋上へと出てしまう。

そこには二人が居た。さっきの男の子と…怪盗キッド。

二人共が私に視線を向けている。

?「さ、さっきのお姉さん?」

怪「げっ。…これは美しいお嬢さん、お会いできて光栄です。」

げっ、て言ったよねあの人。失礼な。

…でも、聞けば聞くほど快斗にしか聞こえないし、モノクルでよく見えないけど、快斗みたいな顔してる。

…あのモノクルさえ取れればな…

貴「えっと…どうも…」

?「お姉さん、此処は危ないから戻ろ?」

貴「…君こそ、どうしてこんな所に居るの?危ないよ?」

そう私が返すと、「ま、迷っちゃって〜」と言う言い訳が返ってきた。

…さっきまでノリノリでキッドを追い詰めてたのに。
キッドはと言うと、月に宝石をかざしている。

貴「やっぱり…快斗…?」

?「え?」

怪「ふむ、この宝石は私が求めていたものでは無いようです。返しておいてください、名探偵」

?「わっ、投げるなよ!」

…月明かりで彼の顔がよく照らされている。


…まさか…ね…。

貴「ねえ…怪盗キッド、だっけ。…シルクハット、取ってくれたりしない?」

怪「それはいくら美しいレディの頼みでも…聞けませんね。」

貴「だよね。(…でも…本当に似てる…)」

怪「さてそれでは私はこれで失礼致します。では、また会える事を祈って。」

?「待て、キッド!!」

男の子はベルトからボールを取り出して蹴るが…それはキッドのハンググライダーには当たらなかった。

くそっ、と小さく零す男の子。…この子もこの子で何者なのかな?

貴「ねぇ、僕。…君、何者なの?」

?「えっ!?ぼ、僕は…江戸川コナン、探偵だよ!」

貴「…そっか?じゃあ、取り敢えず帰ろう?」

?「お姉さんお姉さん!僕、お姉さんの連絡先知りたいなぁ〜」

貴「え?うん、いいけど…」

?「ありがとう!」

コナンくんと連絡先を交換して、私達は中へと戻った。

そのろく!→←そのよん!



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ルナ(プロフ) - どうやったらこんな感動するストーリーが作れるんですか!?すごいですね!更新、頑張ってください!! (2020年11月15日 21時) (レス) id: 55c0655de9 (このIDを非表示/違反報告)
霊華 - 面白かったです!続きが気になります!更新頑張ってください応援してます (2019年8月19日 14時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
魔理沙 - 続きが気になります! 更新無理のない範囲で頑張ってくださいね! 応援してます 長々とすみません (2019年5月3日 7時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nameless0621 | 作成日時:2019年4月2日 14時

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