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全力疾走ゲットアウェイ! 5 ページ31

あれは…あのふさふさの髪、気だるげな背中、ふりふりと動く尻尾…
あれはまさしく、

「レオナ・キングスカラー!!!」

レ「!!?」

俺に名前を呼ばれてビビったのか肩が跳ねた。
それを面白いなんて思う余裕はない。俺が物凄い勢いで走っているのを見てキングスカラー…いや、トドちゃん先輩は何故か俺から逃げるように走り出した。

レ「なんっ、おまっ、なんで追っかけてくんだよ!!」

「俺は!今!ウミネコ…ルーク・ハント先輩から全力で逃げてるからです!!」

レ「はあ!?っんでそんなめんどくせぇもんまとわりつけて…」

「レオナ・キングスカラー!命が惜しかったらアンタも全力で逃げた方がいい!なぜなら俺の数メートル後方にもう居るからだ!!!」

ル「いつのまにか獲物が増えているじゃないか!狩りのしがいがありそうだ!!」

レ「テメェ後で覚えとけよ!!」

「はははは!知りませんね!俺も怒ってるので!!では!!!!」

そう言って俺はトドちゃん先輩とは違う方向へ走り出した。
ハント先輩は勿論俺を追いかけてくる。イヤーッ!しんどい!!


でも、目の前にポムフィオーレ寮がある。
逃げ込めれば勝ちだ!!









そう思ってた時期が俺にもありました。

「まさかのシェーンハイト先輩不在…!!」

?「えっと…ごめんね?ヴィルサン、今丁度お仕事の電話受けて出て行っちゃったんだ」

「くそっ…はぁ、まあ仕方ないか。なあ君、ルーク・ハント先輩どうにかしてくれない?」

?「え、ルークサン?」

「そう。…なんかよくわかんないけど、追いかけ回されて、そんで今グリムが魔法の使いすぎで具合悪くしててさ」

グ「ふなぁ…」

?「そ、そっか。…うーん、ルークサン、体調が優れない獲物を追う事はしないって言ってたから、普通に言えば辞めてくれると思うけど…」

「俺が元気なのに?」

?「あ、そっ、そっか…うーん」

俺の対応をしてくれているのは、美少年。
女の子にすら見間違えそうな程華奢な見た目をしている。…してるけどちゃんと男だもんな。
見た目で判断されるのが辛いって俺は知ってる。

?「取り敢えず、お…僕の部屋、来る?ルークサンも無闇矢鱈に部屋に押し入ろうとはしないだろうし」

「ホントか?助かる」


そうして俺は、美少年の部屋へと足を運んだ。

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きゅうり - 天才すぎんか???好きです。 (2022年3月23日 22時) (レス) @page50 id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです!更新頑張ってください! (2021年2月28日 22時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - 好きです、こういうのw (2021年2月28日 21時) (レス) id: a63ace1e9a (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年2月14日 16時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nameless0621 | 作成日時:2021年2月14日 16時

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